テヘランで水曜日と木曜日が休日に:大気汚染が原因
2010年11月29日付 Jam-e Jam 紙

大気汚染の悪化を懸念した内閣の決定により、テヘラン、シャフレ・レイ、及びシェミーラーナートの学校や政府機関が休業に

 内閣の決定により、テヘラン、シャフレ・レイ、及びシェミーラーナートにある学校や政府機関は水曜日と木曜日〔=12/1〜2〕に休みとなる。内閣は「テヘラン大気汚染時緊急委員会」の決定に同意した形となった。

 政府の広報サイトによると、内閣の決定により、水曜日と木曜日にテヘラン、シャフレ・レイ、及びシャミーラーナートの政府機関と学校が休みになるとのことである。

■テヘラン、週末まで警戒レベルが続く見込み

 「大気監視社」代表によると、週末までテヘランの大気汚染指数は《警戒》レベルが続く見込みだという。ユーセフ・ラシーディー代表はファールス通信とのインタビューで、昨日の一酸化炭素の指数は76、また10ミクロン以下の浮遊微粒子の指数は94であったとした上で、「アーザーディー広場におけるテヘランの大気汚染情況は、依然として《緊急》レベルにある」と付け加えた。

■今年のテヘランの大気汚染による損害は33億ドル

 国内の大都市における今年度の大気汚染による損害はおよそ100億ドルで、そのうち約3分の1にあたる33億ドルがテヘランでの損害である。

 テヘラン市大気監視社の代表は、自動車がテヘランの大気汚染の原因の80パーセントを占めているとした上で、「調査によると、年間およそ160万トンの各種汚染物質が、自動車のみによって排出されている」と語った。

 ユーセフ・ラシーディー代表は心臓や肺に疾患を抱えた人々、高齢者、ならびに幼児に対して、屋外での長時間かつ激しい活動は避けるよう呼びかけ、またその他の市民に対しては、屋外でのそうした活動は減らすよう呼びかけた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、調査の結果、5.2ミクロン以下の浮遊微粒子による汚染の度合いは、すべての測定地点で《警戒》レベルにあり、サラーマト公園やガーイェム公園では、《緊急》レベルの一歩手前にあることが分かったという。

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( 翻訳者:今屋麻依子 )
( 記事ID:20875 )