ハタイの歴史的建造物、高騰中
2010年12月06日付 Hurriyet 紙


多くの登録文化財となっている古い建造物があるハタイで、ここ数カ月、古い建造物を再活用して後世に引き継ぐ活動が行われており、その結果放置されていた建物の価値が上がり始めた。

多くの機関や市民団体が建物の購入を希望しているため、古い家屋の一平米あたりの価格が上昇した。

アンタキヤ市長リュトフュ・サヴァシュ氏は、まちの豊かな歴史を発信し、観光業への貢献をねらっていると話した。

サヴァシュ氏は、文化観光省、ハタイ県、アンタキヤ市が手を組み、歴史的構造の活性化に向けた取り組みを少し前に始めたと述べ、この取り組みの中で、公共団体やいくつかの市民団体が古い建物を購入したと述べた。

サヴァシュ氏は、これらの家を後世に引継ぎ、観光資源とするため、修復活動が続いているとし、以下のように述べた。

「素晴らしい歴史と自然を持つハタイが、観光産業から得られる利益を、もっと増やしたいと願っている。そのため歴史的構造を呼び起こすため、我々は立ち上がった。放置されている、または朽ちかけ捨て去られた多くの登録文化財となっている古いアンタキヤの家屋に、かつての栄光の日々を取り戻させようとしている。これに伴って多くの機関や市民社会組織が所有者に接触し、一軒一軒それぞれの家を購入した。
活動をさらに広めるため、市内の全ての機関に家を購入してほしいと考えている。
しかし今や不動産所有者も、かつては適正価格で買い取らせようとしていた家ではあるが、需要が高まったので高値で売り始めた。
この状況が家を買いたい人達にはマイナスの影響を及ぼしている。
しかし価格高騰は至って普通のことであって、昔の建物に妥当な価格が付けられ始めたのだ」
サヴァシュ氏は、当局もアンタキヤの昔の家を購入すると公表し、ここを修復して観光資源にすると話した。

■100戸以上の家がリニューアル

サヴァシュ氏は、古い建物が立ち並ぶチャンカヤ通り・オルネック通りでは、建物の外壁と屋根の修復活動が始まったと語り、現在まで100軒以上の建物が美しくリニューアルされたと述べた。

同氏は活動のなかで、歴史的なウズンチャルシュでも修復活動を行い、ここをこの町一番の目玉スポットにすることを目指すとし、歴史的建造物を修復して再利用し、この町本来の景観を守ると述べた。

ハタイ商工業・事業者組合(HASİAD)ヤフヤ・ケマル・ナルチャバスマズ会長は、活動の一環で彼自身もクルトゥルシュ通りで家を一軒購入し、修復作業を行っていると話した。

ナルチャマズ氏は、購入した家は、サービスセンターとしての利用を考えていると述べ、「さらに4軒の家を買いたいが、家の所有者が主張する1平米の価格が250リラから1,000リラ、さらにはそれ以上である。この高値のせいで二の足を踏んでいる」と話した。

ハタイ小売業・職人組織連盟(HESOB)カーディル・テクソズ連盟長も、購入した家の修復を行い、EUプロジェクトの啓蒙活動のために利用すると述べた。
テクソズ氏は、需用の増加によって家の価格も次第に高騰していることを強調し、適正な価格で家を購入しにくくなったと話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:20880 )