アーザル月15日〔西暦12月6日〕から全国で警察による冬の取り締まり計画が開始される。この計画により、公道に出るまさにその瞬間から、安全設備が不十分な車は取り締まりの対象となり、往来の継続が禁止される予定となっている。
ジャーメ・ジャム紙によると、治安維持軍交通警察長官は記者会見で、アーザル月半ば〔12月初旬〕からキセノン・ランプを搭載した自動車に対する取り締まりが開始されると指摘した上で、以下のように付け加えた。「アーザル月15日まで、車のライトを取り替える猶予が与えられる。この機会を逃すと、違反者は罰金が科されるだけでなく、車を公道上に往来させることも禁止される」。
エスキャンダル・モオメニー司令官は、テヘランで渋滞の原因となる事故の8割が、被害額が5万トマーン〔約4000円〕以下の事故だとした上で、「こうした理由から、150万トマーン〔約12万円〕を上限とする〔損害保険会社による〕被害額負担計画を実施することで、交通の流れにそれなりの効果があると考えている」と語った。
同司令官によると、他の国の大都市の多くでは、警察が現場に必ずしも赴くことなく、事故で生じた被害額が〔保険会社から被害者に〕支払われており、イラン、特にテヘランでもこれと同じことが検討される必要があるという。
〔※テヘランでは交通渋滞が社会問題になっている。交通事故の際、現場の状態に保ったまま警官が来るのを待たねばならず、そのことが渋滞の原因となっている〕
自動車ナンバー登録、17パーセント増加
イラン交通警察長官はまた、今年に入って新規に115万枚の免許証が発行され、また新品の自動車に対して105万枚の自動車のナンバープレートが発行されたことについて触れ、「この間に、自動車のナンバー登録は昨年に比べ17パーセント増加した。そのうち、新型の自動車でテヘランに持ち込まれたのは40万台だった。また〔自動車の登録が105万台増える〕一方で、〔大気汚染の元凶である旧型の自動車で〕廃車となったのは12万台に過ぎない」と語った。
日産の小型トラックとプライドがもっとも危険な車
モオメニー司令官はまた、現在日産トラック、ペイカーン・トラック〔イランの自動車メーカーがかつて製造していた旧型の国民車ペイカーンの小型トラック版〕、及びプライド車〔韓国KIA社の車で、フォード・フェスティバと同じ。イラン国内でライセンス生産されている〕が国内で生産されている車としてはもっとも危険であるとして、「こうした車種の製造に関しては、専門家による対策が開始されている。適切な代替車を探すよう、メーカーには勧告が行われている」と述べた。
〔‥‥〕
この記事の原文はこちら
関連記事(老朽車230万台が国内を往来:交通死亡事故の25%の原因に)
( 翻訳者:小松崎翔一 )
( 記事ID:20883 )