収監者支援の国際会議にイスラエル国内から参加予定だったパレスチナ人代表団、イスラエル旅券所持を理由にアルジェリアが入国拒否
2010年12月04日付 al-Hayat 紙

■収監者フォーラム準備委員長、本紙に談話:「イスラエルのパスポート所持を理由に48年パレスチナ人11人の来訪を拒否した」

2010年12月04日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)アラブ国際面

【アルジェ:アーティフ・カダーディラ】

この日曜日と月曜日にアルジェリアの首都アルジェで開催予定の「占領刑務所のパレスチナ人収監者支援のための国際フォーラム」の主催者が、イスラエルのパスポート所持を理由に48年領土[=イスラエル領]からの参加予定者11人の参加が拒否されたと述べた。

このフォーラムの準備委員長で、アルジェリア民族解放戦線の外交関係担当幹部アブドゥルハミード・スィー・アフィーフ氏は昨日、本紙に次のように語った。「アルジェリア外務省は彼らにアルジェリアに入国するための渡航書類をアラブ諸国(ヨルダン、シリアなど)から取得するよう期待していた。イスラエルのパスポートでアルジェリアに入国することは、[イスラエルとの国交]正常化のワンステップとみなされるため、認められない」。

また同氏は以下のように明かした。「占領刑務所のパレスチナ人収監者支援のためのアラブ国際フォーラムのアブドゥ・アル=アズィーズ・アッ=サイイド議長は数日前、党[アルジェリア民族解放戦線]の指導部に48年領土からの活動家の参加を提起し、党も同意したのだが、イスラエルのパスポートでは入国させないことを条件とした」「我々は彼らを100%パレスチナ人として認識しているが、正常化問題に対するアルジェリアの立場は確固たるものなのだ」。

48年領土内の最高フォローアップ委員長、ムハンマド・ザイダーン氏からは昨日、「フォーラムに招待されていた[イスラエル領内の]アラブ系市民代表団の参加をアルジェリアがキャンセルしたことに対する失望と不満」が伝えられた。しかしスィー・アフィーフ氏は以下のように説明した。「アルジェリアは当初からイスラエル・パスポートの件に関する留保を表明していたのに、11人の参加者たちは直接在アンマンのアルジェリア大使館に向かい、渡航の許可を求めた」「開催委員会はこのことについてアルジェリア外務省に照会したが、外務省の立場もまたはっきりしていた。彼らの参加は歓迎するが、あくまでもイスラエルのパスポートではなく、アラブ諸国の渡航書類でということだ」。

(後略)

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( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:20909 )