情報相「国際原子力機関は査察官のかわりにスパイをイランに送り込んでいる」
2010年12月05日付 Jam-e Jam 紙
国際連合は、イランに対して発動した制裁決議、そしてそのなかでイラン人科学者たちの実名を挙げたことに対し、説明責任を負うべきだ。
情報相は国際原子力機関(IAEA)の査察官の中にスパイがいると発表し、以下のように述べた。「IAEAは査察目的で派遣した者たちの中に、外国諜報機関のスパイを複数送り込んでいた。IAEAはこうした行動に対し、説明すべきだ」。
イラン国営放送報道センターによると、ヘイダル・モスレヒー情報相は昨日、「体制の健全性を向上させるためのセミナー」の開会式において、シャヒード・ベヘシュティー大学の教授であった殉教者シャフリヤーリー氏へのテロについて触れ、「今回のテロは、CIA(米国中央情報局)、モサド(イスラエル諜報特務局)、MI6(英国情報局秘密情報部)の3つの諜報機関によるものであった」と加えた。
情報相はさらに、国の監視機関に対し体制の敵への対抗措置を講ずるよう求め、以下のように加えた。「国際連合は、イランに対する制裁決議、そしてそのなかでイラン人科学者たちの実名を挙げたことに対して、説明責任を負うべきだ。なぜなら、国連はイギリスとアメリカの要求を実現させるべく動いてきたからだ」。
これより前、先週発生したテロ事件の犯人数名の逮捕を発表していたホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのヘイダル・モスレヒー情報相は、「われわれは、テロを謀って失敗に終わった他の組織〔のメンバーら〕をすでに逮捕しており、犯人たちはこれらの〔3つの〕諜報機関から教育を受けていたと告白している」と指摘した。
同氏はまた、「このような行動を防ぐべき立場にいる国際機関は、自らの義務を果たしていない」と加え、その上でこの種の脅威に対抗するために、複数の監視機関は互いに連携を強めるべきだと呼びかけ、「連携することで、これらの陰謀を水泡に帰すことができる」と語った。
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( 翻訳者:須川美保 )
( 記事ID:20934 )