国会でのゲンチ議員による故メンデレス首相侮辱発言に各党から反発
2010年12月12日付 Zaman 紙
国会の本会議にて裁判官・検察官高等委員会(HSYK)の法案が検討される中、カメル・ゲンチ共和人民党(CHP)トゥンジェリ県選出議員が故アドゥナン・メンデレス首相を侮辱する発言を行なった。
ゲンチ議員は、タイイプ・エルドアン首相が故アドゥナン・メンデレス首相をお手本にしていると述べ、「メンデレスとは誰のことだ?イスタンブル県警察署長をビトリスに異動させ、その妻と関係を持った人物だ」と発言した。その座を取り仕切っていたメラル・アクシェネル副議長は、この発言を受けてマイクを切った。民族主義者行動党(MHP)や公正発展党(AKP)が強い反発を示したカメル・ゲンチ議員を、CHPも援護しなかった。ゲンチ議員は当初、謝罪はしないと強く主張したが、30分程経過した後にCHP執行部からの要求により故メンデレス首相の家族に対して謝罪した。ゲンチ議員は以下のように述べた。「私の発言は目的を外れたものとなった。メンデレス家の方々にお詫びする。発言を撤回する。故メンデレス首相に対しても神のご慈悲をお祈りする。」
■反発はどのようなものであったのか?
ベキル・ボズダーAKP会派副代表:「故メンデレス首相が、どのような偽りの司法判決により絞首刑にされたのかは歴史が知っている。われわれは(ゲンチ議員からの)謝罪を待っている。」
オクタイ・ヴラルMHP会派副代表:「これは侮辱発言である。この発言は訂正されるべきであり、議事録から削除されなければならない。われわれは個人の尊厳を守らなければならない。」
アキフ・ハムザチェビCHP会派副代表:「故メンデレス首相は選挙によって選ばれた最初の首相である。彼が絞首刑となったことはトルコの民主主義にとって汚点である。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:20944 )