失業保険金、最高1500TL(82000円)に増額へ
2010年12月14日付 Milliyet 紙
労働社会保障省は、失業保険金を増額し、又、適用漏れを防止する新制度に向けて動き出した。これにより民間部門の高所得者は失業時に、総額1,000-1,500トルコリラ(約55,000-82,600円)の失業保険金の受給が可能となる。
現行制度では、個人の在職期間中の給与額がいくらであれ、失業時に受給する失業保険金額は最低賃金総額の80%にも満たない。このため、失業保険金の最高額受給者であっても僅か月額608トルコリラ(約33,500円)しか受け取ることができない。尚、新制度においては、個人が支払う保険料に応じて失業保険金額が定められる。これにより民間部門の高所得者は、(保険を全額払っている場合)失業時に総額1,000-1,500トルコリラの失業保険金の受給が可能となる。
新制度では、失業保険金の適用範囲も拡大される予定である。また、同じ手法が短縮労働給付金の算定にも適用される。現行の制度では、社会保険機構(SSK)加入者1000万人の半数近くへの保険金が、最低賃金を基に支払われている。これは、政府が数百万トルコリラもの収入損失を被ることを意味する。新制度により、労働者には、(雇用時に)保険料を全額支払うよう、推奨されることとなる。
■ 労働者が保険料を管理する
労働社会保障省の今回の制度改正により、失業保険金及び短縮労働給付金は、最低賃金の額とは切り離して支給されるようになる。そして、各々2つの給付金は、個人が支払う保険料に応じて算定される原則となる。この新たな制度に関し、労働組合の意見も仰がれる。同省は、新制度で労働者の意欲を高める一方で、保険料を満額支払っているかどうかをチェックする狙いだ。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:20964 )