196名の容疑者に対するバルヨズ裁判初の審理が本日(16日)スィリヴリで行われる。この裁判審理ではイスタンブル第10重罪裁判所ザフェル・バシュクルト長官に代わり、イスタンブル第13重罪裁判所から48時間前に任命されたオメル・ディケン裁判官が裁判長を務める。
バルヨズ安全保障行動計画訴訟を担当していたイスタンブル第10重罪裁判所のザフェル・バシュクルト長官が自身に対する捜査を理由にゲブゼへと異動となった後、この重大な訴訟における初の審理が、本日行われる。一方容疑者のうちギュルブズ・カヤ少将、ハリル・ヘルヴァジュオール少将、そしてアブドゥッラー・ガヴレムオール准将に関する軍事高等行政裁判所(AYİM)での審理は明日(17日)行われる予定だ。元空軍司令官で退役大将のハリル・イブラヒム・フルトゥナ、元海軍司令官で退役中将のオズデン・オルネキ、元第一軍司令官で退役大将のチェティン・ドアンと参謀本部通信・電子情報システム(MEBS)長官で海軍中将のカーディル・サードゥチ、そしてドゥルスン・チチェキ大佐を含む196名の容疑者らは、それぞれ15~20年の懲役刑が求刑され、スィリヴリ刑務所内の法廷にて裁かれる。
■任命書は昨日の朝届いた
審理ではバシュルクト長官に代わり、イスタンブル第13重罪裁判所から任命されたオメル・ディケン裁判官が裁判長を務める。48時間前に任命が行われたディケン裁判官の任命書は、昨日(15日)の朝法務省の委員会へと届いた。最高裁判所第1刑事法廷で6年半、イスタンブル第13重罪裁判所第2審判団で2年半任務を行い、組織化、そしてテロ組織に精通しているオメル・ディケン裁判官は、訴状と補足書類の精査を開始した。訴訟を担当するイスタンブル第10重罪裁判所の他の裁判官は、ダヴト・ベディル裁判官、ムラト・ウリュンデュ裁判官、アリ・エフェンディ・ペキサク裁判官である。また、サヴァシュ・クルバシュ特任共和国検事もスィリヴリで行われる裁判の審判団に名を連ねることになる。
■3名の司令官に対する「昇進」裁判は明日に
重大な審理の翌日には、バルヨズ事件の容疑者となったために解職された3名の司令官により申し立てられた、軍事高等行政裁判所審議会で行われる「昇進」訴訟が、本格的に審議される予定だ。バルヨズ事件の容疑者として本日裁判所へ出頭する予定のギュルブズ・カヤ少将、ハリル・ヘルヴァジュオール少将、そしてアブドゥッラー・ガヴレムオール准将は、8月30日に高等軍事審議会にて一階級昇進の決定がなされたにも関わらず、自身らの昇進状への署名、そしてこれによる一階級昇進処理が履行されなかったことに対する取り消し要求のため軍事高等行政裁判所に訴訟を起こしていた。
■183のファイルが持ち込まれた
バルヨズ裁判に関する183のファイルは、法務省所有のミニバスでイスタンブル共和国検察庁当局のベシクタシュ庁舎から、裁判が行われるスィリヴリ刑務所内の法廷へと送られた。何千ページにも渡る文書や、証拠が記載された書類のスィリヴリへの輸送には、訴訟が行われる裁判所の職員と特別機動担当局と、テロ対策担当局の警官が乗車した2台の自動車が同行した。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:20978 )