女性諸組織連合(Kadin Kuruluslari Birligi)は、イズミルにある共和国広場のアタテュルク記念碑の前に集い、トルコの女性への参政権及び被選挙権付与76周年を祝った。連合の代表で元イズミル選出CHP国会議員のルカン・ミチョオールラル氏が、CHP女性部会イズミル県支部のナーザン・チェティン支部長と「女性候補者支援と教育」組織(KADER)のイズミル支部メルテム・オライ会長を伴って行った演説を、AKP女性部会イズミル県支部のネルスィン・ウレマ支部長、県議会のAKP系女性議員、婦人団体や、民主社会組織等の女性代表者たちが聞いた。
ミチョオールラル元議員は、女性がトルコ大国民会議で十分に代表されていない最も重大な理由は男性絶対的な考え方であると語り、「今日ここで、議会に女性がどうして50人しかいないのかを質問するつもりはありません。その障害の原因は分かっています。障害とは、政治における男性優位の考え方です。ムスタファ・ケマルの椅子に座っている人たちは、ムスタファ・ケマルのように振る舞うことを学ぶべきです」と話した。
CHP党員のミチョオールラル元議員は、政党の代表らに送る書簡を読み上げた。書簡には女性達が議会でより多く活躍するために、選挙の候補者リストで女性候補者がもっと優遇されるべきだと述べられた。その後書簡にサインした各組織の代表者の名前が一人一人読みあがられ、記者団に対して協調のポーズが示された。
■AKPの女性達の反応
この時、AKP女性部会イズミル県支部のネルスィン・ウレマ支部長は、「あなたたちは私たちを無視しています。協調と言いながらあなたたちは差別しています。今日、イズミルで政治活動をする女性として、私たちは手を取り合う必要があるでしょう。でも私たちの名前を読むことを、あなたたちは避けています」と大声で叫んだ。ウレマ支部長の声は、CHPの女性達の「私たちはムスタファ・ケマルの戦士である」というスローガンにかき消された。AKPの女性らも「私たちも彼の戦士である」と応戦した。するとCHPの女性達は「トルコは世俗主義であり続ける」と叫んだ。ウレマ支部長は「私たちはあなたたちに抗議する」と反論した。
■「どこにも勇者はいない」
ミチョオールラル元議員はその後、ウレマ支部長のもとへ近づいて言葉を交わした。ウレマ支部長は「AKPは女性を最良の形で代表しています。議会で最大の女性議員数を有するのは私たちAKPです。勇者の権利は勇者に与えるべきなのです」と語った。ミチョオールラル元議員も「どの政党でも350議席あれば、その党は最大の女性議員数になるでしょう。どこにも勇者の姿を見ることをできません」と話した。女性組織とCHPの女性達が共和国広場を後にしたのち、AKPのウレマ支部長や女性達は、アタテュルク記念碑に花輪を献上した。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:20983 )