大統領「国連安保理理事国一つ一つを法廷に引きずり出す」
2010年12月02日付 Jam-e Jam 紙
アフマディーネジャード大統領は、我が国の核科学者2名がテロの被害に遭ったことへの反応として、これら殉教者たちの血の復讐は必ず果たすと述べた上で、「もしこうした事件が繰り返された場合には、国連安保理常任理事国を一つ一つ法廷に引きずり出す」と語った。
イラン国営通信の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は火曜日夜、マーザンダラーン州の殉教者・献身者たち家族との面会のなかで、次のように述べた。「われわれはお前たちの襟首をつかんで、これら殉教者たちの血の復讐を必ず果たすつもりだ。もしなんらかの事件が再び繰り返された場合は、革命前からある疑惑の数々に加え、16万人にのぼる戦争の殉教者たち、及びその他4万人の殉教者たちの問題を俎上に載せて、国連安保理常任理事国を法廷に引きずり出すつもりだ」。
大統領はさらに、「もし核科学者をわれわれから取り上げてしまえば、イラン国民の発展へ向けた動きも止まるだろう、などと彼らは最近想像しているようだ」と指摘、その上で「今回も彼らは誤りを犯した。もちろん、神の恩寵のもと、治安要員が全力を尽くして科学者の身辺警備にあたる予定であり、同じやり方を続けようという彼らの願望も潰えるだろう」と強調した。
アフマディーネジャード大統領はまた、敵に向けて「こうしたやり方は、お前たちの疑惑の数々をさらに罪深いものにするだけだ。この国民は20万人の殉教者たちを出した。それでも、今まで後退したことがあっただろうか」と語りかけた。
大統領は発言の別の部分で、イスラーム革命の敵たちに向けて、「お前たちは誤りを犯している。われわれは、これらの犯罪行為は〔対イラン制裁に関する国連安保理〕決議を採択した国々のせいで起きたものだと考えている。なぜなら、決議の中にわれわれの科学者たちの名前が言及されているからだ」と述べ、さらに次のように明言した。
「国連がシオニストたちに牛耳られているのは明らかだ。決議を採択し、科学者たちの名前をそこに含めるような行為は、野蛮なシオニストの人殺しどもにゴーサインを与えるだけだ」。
大統領はその上で、次のように述べた。「われわれは、これらの殉教者たち一人一人の血はお前たちによって流されたものだと考えている。イラン国民が〔お前たちの犯した罪深き行為について〕閻魔帳に書き入れた時には、必ずお前たちの襟首をつかんで〔法の裁きのもとに引きずり出す〕ことになるものと、覚悟しておけ」。
アフマディーネジャード大統領は、「私は今、力ある立場からこうしたことを話している」と述べた上で、「イラン国民は、何も話さないか、あるいはそれをやり通すかのいずれかだ〔=イラン国民は有言実行の国民だ〕」と強調した。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:20992 )