CHP臨時党大会開催、新党議会メンバー選出―不満の声もちらほら
2010年12月18日付 Yeni Safak 紙
共和人民党(CHP)クルチダルオール党首は、党議会メンバーの選出において不満の声が上がっているが、これについては裁判所が判決を下すと述べた。また、(CHPの)ギュルセル・テキン副党首は、「(手続きには)全く問題はない」と話した。
CHPの第15回臨時党大会において、党議会メンバーが選出された。
アンカラ・スポーツサロンで行われた臨時党大会では、党議会メンバーの女性メンバーの割合の計算方法が問題となった。女性の割合は25%であるが、68人のブロックリスト(ブロックごとの党議会候補者リスト)と、12人の女性メンバーが選出された定員18人の科学・管理・文化部会リストとで別々に適応されなければならないとし、反対意見が出されたことがわかった。
■クルチダルオール党首:「裁判官が判決を下す」
(党議会メンバー選出の)結果発表をもって党大会は終了し、その後ケマル・クルチダルオールCHP党首は、何名かの党議会メンバー及び市区選挙委員会関係者と会談した。
クルチダルオール党首は会場を離れる際に、不満の声が出されたことについて質問され、「党議会メンバーは発表されました。結果は、異議申立て期間満了後に確定となります。何名かが異議を申し立てたそうです。我々の国は法律国家であるので、異議を申し立てる権利があります。最終的には裁判官が判決を下します。我々も、裁判所の判決を尊重します」と答えた。
割り当て人数制限のため、獲得票数が最も少なかったギュルセル・テキンが党議会メンバーから外れる可能性があるということに関してクルチダルオール党首は、「私は裁判官ではありません。そのことについては裁判官が判決を下します。党議会メンバーの女性の割合は25%以上になりました。全体として見ればそうなります」と話した。
ギュルセル・テキンは(報道陣の)質問に対してコメントを避けたが、(手続き上)何も問題はないと言った。
■前党議会メンバーのうち46人が除名、34人が新たにメンバーに
CHP第15回臨時党大会の後行われた会見において、前党議会メンバーの中から46人がリストから外され、34人が新たにメンバーとなったことがわかった。前中央執行委員会(MYK)メンバーは皆、党議会メンバーとして再選された。
CHPの国会議員の内24人が党議会メンバーとなった。
■新メンバー
CHP党議会の新メンバーの中で、ファルク・ローオール元外務事務次官、セズギン・タンルクル元ディヤルバクル弁護士会会長、ファフリ・コルテュルク元大統領の息子、オスマン・コルテュルクに注目が集まった。
CHP党規則によれば、党議会メンバー80人のうち25%は女性でなければならない。しかし、この割り当て人数規則を適応する間もなく、21名の女性議員が獲得投票数により党議会メンバーとなった。
■党大会の様子
第15回CHP党大会では、当の活動や会計に関して11人が報告を行った。
党大会会場では、トルコ赤新月社(医療機関)がCHP党員に献血キャンペーンに協力するようアナウンスをして呼びかけた。また、障害者のための車椅子キャンペーンとして、ペットボトルの蓋を捨てないようアナウンスがされた。ペットボトルの蓋は、その後CHP青年支部のメンバーが回収した。
会場は以前にバスケットボールのワールドカップの試合が行われた場所であり、この会場で党大会が行われるのは今回が初めてである。客席を取り囲むように設置されている電光掲示板には、スローガンが表示された。会場の収容人数は1万2千人であるが、会場にいたのは2万人以上であることがわかった。
議長席の前には、赤と白のカーネーションで作られたトルコ地図の上に、花で作られた党名(CHP)と党のシンボルである「六本の矢」がおかれた。
クルチダルオール党首は、前回の党大会とは打って変わり、スーツを着て参加した。同党首の演説は、聴覚障害者のために手話で通訳された。また、外国人参席者のためにも、英語で同時通訳が行われた。
クルチダルオールCHP党首が演説の最後に「皆さん立ち上がりましょう」と言い、参席者は起立した一方で、娘のアスル・バイカルと一緒に客席に座っていたデニズ・バイカル元CHP党首は立ち上がらなかった。
オンデル・サヴ元CHP事務局長は、クルチダルオール党首の演説の後会場を離れたが、(党議会メンバー選出の)投票のために再び会場に入った。サヴ元CHP事務局長の事務局長としての任期はCHP史上最長であったが、この党大会をもって党議会メンバーから外れることになった。
クルチダルオール党首が会場に入るとき、ペンディキ青年組織が制作した垂れ幕が掲げられたが、その垂れ幕はクルチダルオール党首をチェ・ゲバラに似せて描いたものであった。垂れ幕が掲げられたとき、会場では拍手が沸いた。
ストライキから1周年ということでアンカラへやって来たトルコ専売公社のグループも、党大会を見守った。
フルシト・ギュネシCHP副党首は、党大会においてCHPの最終収支報告を行った。これによれば、CHPの債務は112万8千774リラで、11月3日以降の資産は5千1万1691リラである。
CHP党大会に参加した各党代表者の中には、公正発展党(AKP)のサリフ・カプスズ議員とオズヌル・チャルク議員、平和民主党(BDP)のペルヴィン・ブルダン議員の姿もみられた。
クルチダルオール党首は、投票開始からしばらく経って会場入りし、自身も投票した。同党首は客席で開票を待つ間、そばにやって来る党員たちと雑談をしたり写真を撮ったりした。ある党員が赤い薔薇を渡すと、クルチダルオール党首はそれを若い女性警備員にプレゼントした。また、同党首は、用意されたドライフルーツやナッツを新聞記者たちに勧めた。
デニズ・バイカル元CHP党首は、クルチダルオール党首の演説の後会場を離れ、その後は会場に戻らず、投票もしなかった。
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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:21001 )