「2言語」と「自治制」提案はクルド問題解決を葬り去る―チェリキAKP副党首批判
2010年12月23日付 Zaman 紙

オメル・チェリキ公正発展党(AKP)副党首は、「2言語」と「自治制」を批判した。この考え方がトルコにおける民主化の歩みを傷つけるため利用されているとする同副党首は、「最近の自治制や公用語を2言語にするという論争を、私は、トルコにおける民主化の歩みや真に公正な社会の探求を葬り去る試みと思っている」と述べた。

チェリキ副党首は、AKPの中央執行委員会(MYK)前に、記者たちの質問に答えた。記者たちの質問は、ここ1週間議論されている平和民主党(BDP)の「2言語」要請や民主社会会議(DTK)で採決された「民主的自治制」提案である。同副党首は、トルコ社会は公正であり、どんな問題も議論され得ると話した。しかし、この議論が話題となったタイミングの重要性を強調した。続いて、「残念ながら、DTKや彼らの政策に近い考えのBDPは、彼らの基本的な考え方や民主に関する考え方を、トルコにおける民主化の歩みを傷つけ、障害を残す形で押し進めている」と評価した。同副党首は、「(両組織が)自治制や連邦制のような方法により、トルコがより民主的になる」という考え方を醸成しようとしているとし、以下のように続けた。

「まず政治上また理屈の上で自治制や連邦制がしかれている国には、様々な歴史的条件がある。トルコにおいて心から民主化を望んでいる者や、社会集団間に真に平和と公正な社会秩序を築こうとして対話を望む者は、この「自治制」や「公用語を2言語にする」論争を引き起こすことで、真の民主化や公正な社会秩序(建設)に対し極めて有害な立場をとったことになる。自らの政治的立場により、これ(トルコの民主化)に障害を残し、遅滞させる立場に立っていることになるである。」

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:21036 )