■サーナウィーヤ・アーンマ制度の抜本的改革
12月18日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面
【カイロ:ネヴィーン・シャハータ】
エジプト教育省は高等教育省の協力の下、高校教育レベル引き上げ法案の最終版を起草し終えた。これは、国民議会に議決を移行する前に、閣僚会議に提出される。
ほぼ最終版となった新法案の中には、サーナウィーヤ・アーンマ[高校卒業資格認定試験、高校在学中に行われる]の学習制度の抜本的改革が含まれる。現行制度では高校2年次と3年次に受験する試験の得点を合算することが承認されているが、新法案では、3年次の試験のみで学生の学力水準がすべて考慮される。さらに、1年次と2年次の総合評価制度が実施される予定だ。
法案では、2年次のカリキュラム、3年間をかけて習得されるカリキュラム、そしてそれぞれに充てられる授業時間数において、抜本的な改革がなされる。
また、この法案には、学生の過密対策として学校を新設しクラス数を増やし、さらにITインフラや科学実験施設、コンピューター施設を増やすことが含まれる。
この法案では、サーナウィーヤ・アーンマの試験を基本的な4科目に限定する。その4科目とは、アラビア語、外国語、宗教教育、そして11科目にわたる教養科目から選択科目である。一定のレベルをパスした学生は高校課程を修了したとの証明書を受け、それは1年間有効である。法案は、試験を4つの専門分野に分けている。基礎科学と医学、工学・コンピューター、経営と法律、文学・芸術の4分野である。他の既存の教科の各種試験については、大学入学資格につながる能力試験となり、これによって選択した専門分野における学生の能力や可能性が明らかになるものとみなされる。したがって、高等教育省がこの試験作成を担当し、4分野科目試験については、問題管理のための特別な情報設備を設置しなければならない。
また、大学へ入学願書を提出する際、この能力試験結果をどの程度の割合で取り入れるかについては、70%と50%の2つの案が提起されている。
法案にはサーナウィーヤ・アーンマの試験に対するさまざまな見解が出された。その中には能力試験と[1から2年次の]総合評価制度がある。どちらも、学生の最終結果に相対的評価を加えることになる。
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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:21042 )