ブット風スカーフのトルコ宗教財団女性幹部、突然の解任
2010年12月25日付 Milliyet 紙
宗務庁の女性関連の活動でモダンなスタイルを提唱し、最近では(元パキスタン大統領の)ブット風のスカーフで注目を集めていたトルコ宗教財団婦人部中央局アイシェ・スジュ局長が解任された。
観測筋は、スジュ氏の解任を、スカーフ問題についての言動と、自身のスカーフのかぶり方に結び付けているが、宗務庁は、この解任を「組織改編」としている。この解任は、宗務庁長官にメフメト・ギョルメズ氏が任命された直後に行われた。婦人部中央局が創立さえて以来、14年間にわたってスジュ元局長と共に働いてきた人々はスジュ氏の解任に反発しており、婦人部中央局幹部は、月曜日にも、集団で辞任の発表をすると見られている。
■驚きをもって迎えられた
宗教財団婦人部中央局のスジュ局長の解任は、昨日午後、発表された。運営職員の大半を女性が占めている婦人部中央局、並びに、宗務庁において、この発表は驚きをもって迎えられた。スジュ氏は、婦人部中央局を20人の仲間とともに設立し、14年間にわたって局長を務めてきた。観測筋は、スジュ氏のスカーフ問題についての言動、ならびに自身のスカーフのかぶり方のために解任されたとみている。婦人部中央局のヴィルダン・カラブルト副局長は、解任の理由、ならびに解任の手法を承服できないとし、自身らの辞職をにおわせた。カラブルト副局長は、宗務庁のギョルメズ新局長とスジュ氏の間には、特に問題があったわけではないため、どうしてこのようなことが起こったかわからないと述べた。
■ブット風スカーフ
アイシェ・スジュ氏は、最近、共和民主党が肯定的にとりあがている「ブット風」のスカーフ着用で注目さらた。1996年に設立され、1万2千人の構成員でトルコ最大の女性組織である宗教財団婦人部中央局のスジュ局長は、最近、「トゥルバン(前髪や首をしっかり隠すスカーフのかぶり方)は、イスラムの前提ではない」との発言でも注目されていた。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:21049 )