CHP新執行部、発表―バイカル派2名も参加
2010年12月25日付 Milliyet 紙

ケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首は、デニズ・バイカル前党首に近い2人を新たな中央執行委員会 (MYK)のメンバーとした。これにより、デニズ・バイカル前党首に近いビフルン・タマイルギル氏とセナ・カネリ氏を新たなMYKメンバーとなった。

クルチダルオール党首は、第15会臨時党大会に続く党会議(PM)の最初の会合の前に、メディア関係者への説明を行った。そのなかでクルチダルオール党首は党大会の実施とPMメンバーの選出に触れ、PMを以前に比べより機能的なものにすると述べた。また、PMが政党の政策に直接かかわることになると述べ、政策立案においてPMが重要な役割を持つことになると説明した。


クルチダルオール党首は、エルドアン首相が二言語問題について沈黙していることも気掛かりだと非難し、
「我々の国旗には殉職者たちの血が注がれている。この国旗は国民の旗である。国民全員がこの旗の持ち主である。別の国旗について議論することすら恥ずべきことである。言語については、母語(クルド語)禁止の廃止に関して最初に提起したのはCHPだが、公用語はトルコ語である。公用語と同列に別の言語を置くことは、この国を分断すること。ベルギーがいい例である。こうした例があるのに、別の言語をトルコ語の代替として提起することは正しくないと信じる。この件での首相の沈黙は理解出来ない。首相は国の売り込みに勤めていると以前話していたが、沈黙を守っていると、まるで裏で何らかの取引がなされているのではとの懸念を引き起こすことになる」と話した。

■「党会議は以前より機能的に」

最初の会議を行う党会議(PM)を以前に比べより機能的なものにしたいと述べたクルチダルオール党首は、「党会議は党の政策に直接関与することになる。今日あらゆる側面で金額的に最大級の予算を要する計画である家族保険について議論することになる。党会議の意見も取り入れる。3人の副党首をも必要だとおもう。これらは、情報技術と人権により市民団体、労働組合、専門家組織がバックアップする副党首である」と述べた。

■「若者に代わって考えるというなら、あのような学長は学識者ではない」

CHP党首は、ジェラル・バヤル大学でビュレント・アルンチの訪問に抗議しようとした学生たちを退学させるとして脅したメフメト・パクデミルリ学長に言及して次のように話した。「大学当局が若者に寛大に振舞わず、彼らの追悼行動を厳しい言葉で妨げるなど、これらは大学に相応しくない。大学は自由の場である。自由のない場所には学問もない。学問や人間性に貢献するためには大学が自由であるべきである。学長が学生を叱り、「黙りなさい。私がかわりに考える」といって行動するならば、その学長は学識者ではない。」

■「法治国家においては法に従うべき」

軍事高等行政裁判所が3人の司令官を昇進させないとした決定について、クルチダルオール党首は、「我が国は法治国家である。法治国家においては司法の決定が適用される、憲法もそう命じている。「決定が自分の望んだ形であるとかないとかは」というのは論外であり、法の優越性を認めるならばルールに従わなければならない。従わないものは職務を悪用したことになる」と述べた。

■「子供たちが空腹のまま眠りについているのに、大統領がヨットで遊ぶなどありえない」

クルチダルオールCHP党首は、アブドュッラー・ギュル大統領のために作られたとされる3500万ドルのヨットについて、「国内でこれほどの失業者がおり、何千人もの子供たちが夜空腹のまま眠りについているのに、一国の大統領がそのヨットで遊ぶことなどありえない」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:21050 )