国家安全保障会議、「ひとつの旗、ひとつの国家、ひとつの言語」
2010年12月29日付 Milliyet 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領が議長を務める国家安全保障会議(MGK)が今年最後の会合を開いた。会議後の文書発表では、一つの国旗、一つの国家、一つの言語としてのトルコ語が強調された。「この現実を変えようとする動きは認めることができない。」
チャンカヤ大統領官邸での定例会は13時50分に始まり、約5時間かかった。終了後の発表は以下のとおり。「社会に怒りを生み出し、民主主義や個人の権利・自由の発展に、また社会平和や同胞意識に害を与える動きが回避され、我々全員が責任をもって行動することの重要性が指摘された。これに関連して、『一つの国旗、一つの国民、一つの祖国、一つの国家』という認識と、そこで前提となるトルコ共和国の公式言語はトルコ語であるという事実を変えようとする、いかなる試みをも受け入れられるものではないと認識する必要があると確認した。」
平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首による二言語提案の後、民主社会会議(DTK)が示した自治権を含む草案はとりわけ軍部で大きな波紋を呼んだ。参謀指令本部の文書発表では、トルコが単一国家であること、『公用語はトルコ語』であるとの警告がなされ、「この議論には加わらないが、(公用語はトルコ語であるという原則は)支持し続ける」との表現がもり込まれていた。これを受け先週はテロ対策高等委員会が開かれ、その後首相の指示により安全保障サミットが開催されたものである。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:21078 )