ギュル大統領ディヤルバクル訪問、クルド語でのあいさつはなし
2011年01月01日付 Milliyet 紙

ギュル大統領は、ディヤルバクル訪問の初日クルド語で挨拶をすると期待されていたが、「わざとらしい」と思われるとの理由で、クルド語の単語を使わなかった。

アブドゥッラー・ギュル大統領は、ディヤルバクル訪問の初日、期待とは裏腹に、「わざとらしい」と思われるとの理由でクルド語の単語を使わなかった。ギュル大統領をディヤルバクル空港で出迎える際、ディヤルバクル広域市長オスマン・バイデミル氏は、第7軍団司令官サリヒ・ゼキ・チョラク中将よりも儀典上立場は下であるのにもかかわらず、チョラク中将よりも前に立っており、周囲の注目を引いた。

■ディヤルバクル訪問の詳細が明らかに

大統領府から得た情報によれば、ギュル大統領のディヤルバクル訪問は約4ヶ月前に計画された。年末で、金曜日にあたるよう考慮された。ギュル大統領は、訪問先で金曜の礼拝を行うことを好むからである。民主市民会議(DTP)の宣言により二言語・自治問題が議題に上るようになってから、ギュル大統領の側近はディヤルバクル訪問の中止も検討した。しかし、大統領本人は、中止を希望しなかった。ディヤルバクル訪問が二言語・自治問題も議論された国家安全保障会議の翌日になったことは、全くの偶然であると明言された。

■市長を優先

アブドゥッラー・ギュル大統領のディヤルバクル訪問初日には、何らかの意図をもって、儀典規則にそぐわない出来事が起こった。ディヤルバクルの県儀典リストによれば、一番の上席には知事、その次に基地司令官、広域市長と続く。しかし、ギュル大統領を空港で出迎える際、オスマン・バイデミル広域市長は、県知事の次の位置に立っていた。サリフ・ゼキ・チョラク中将は、儀典上三番目の位置でギュル大統領を出迎えた。

■「話してもよかったが・・・」

ギュル大統領は、県を訪問する前に、初めて、顧問団と共に総括的な準備会議を行った。会議では、市庁訪問又は工業団地訪問での演説で、大統領がクルド語を話すか話さないかについて検討された。

ある情報によれば、ギュル大統領は顧問団に、「私はクルド語がわかりません。もしわかるならば、何の躊躇もなくクルド語を話しますが、わからないので、この雰囲気でクルド語を話せば、わざとらしいと思われます」と言ったという。

ギュル大統領は、ディヤルバクルで歴史的城壁を視察し、城壁を大統領府保護遺跡にすることを明らかにした。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:21102 )