アレキサンドリアで教会を狙ったテロ、エジプト当局は国外勢力の関与を示唆
2011年01月02日付 Al-Ahram紙

■ムバーラク大統領「毒蛇の頭を切り、テロリストを打ち負かす」と警告

2011年01月02日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面

卑怯なテロの魔の手が、新年の始まりを迎えたエジプト人の喜びの瞬間を打ち壊した。アレキサンドリアの聖マーリー・ギルギス&ブトロス主教教会を狙ったテロ事件が、昨日朝の穏やかな空気を揺るがしたのだ。

この事件でイスラム教徒とキリスト教徒、あわせて21名が死亡し、教会の警備にあたっていた兵士3名と士官1名を含む100名の負傷者が出た。

重傷者10名はアレキサンドリアのドイツ病院、カイロの陸軍病院とナセルセンターに搬送された。またこの数時間のうちに治安部隊が動員され、イスラム教徒とキリスト教徒の双方から献血の申し出が殺到している。

フスニー・ムバーラク大統領は「毒蛇の頭を切り落とし[=首謀者を処罰し]、テロに対抗して打ち負かす」と警告した。大統領は昨日、国民に直接向けたメッセージの中で、この極悪な行為はキリスト教徒とイスラム教徒の仲を裂こうとする事件の一つであるが、神は策謀を胸に秘めている者のたくらみを撥ね退けてくださるだろうと述べ、改めてエジプト人は一丸となって戦っていると強調した。

ムバーラク大統領は挑戦的で断固たる口調で以下のように述べた。「襲いかかろうと身構えている者達に告ぐ。我々は1990年代にテロとの戦いに勝利した。自分たちがエジプト国民の懲罰から免れ得ると思っているとしたら、大きな間違いだ」。また大統領は「このテロ行為はエジプトの良心を揺さぶった」として、テロリストは依然としてエジプトとエジプト国民を狙っていると警戒を呼び掛けつつ、「我々と我々の社会にはなじみのないテロ行為によって、テロリストの手は無実の犠牲者を襲った」と述べた。

さらにムバーラク大統領は「テロリストは祖国も宗教も知らない」と力説し、「今回のテロ行為には、エジプトを我々の地域の内外で生じているテロの災厄の舞台にしようと目論む外国勢力の関与の証拠が認められる」として、このテロ行為の計画者と実行犯を処罰し、協力者を追及すると確約した。

内務省の治安筋によれば、教会前の爆発現場を検証した結果、道路や自動車からは起爆装置が見つからなかったことから、爆発物は自爆者によって運ばれたもので、この爆発による死者の中に自爆者も含まれている可能性があるという。

また鑑識の結果、事件で使われた爆発物はエジプト国内で製造され、負傷者数を増やすためナットやベアリングが詰められていたことが確認された。さらに、当初爆発源と疑われた2台の自動車に損害を生じさせた爆発の衝撃波は、この2台の外部から来ており、この2台の車はいずれも爆発源ではないこともわかった。

また治安筋は、この事件には世界各地や中東地域のテロ活動で最近よく用いられる手口が認められることから、外国分子が計画し、実行を見届けたのではないかと指摘し、「この犯罪が行われた状況はエジプト社会の持つ価値観とは相容れない。事件はキリスト教徒とイスラム教徒が共に祝う宗教行事の場で起きている」と述べて、その証拠としてイスラム教徒もこの事件で負傷した事実を挙げた。
(後略)

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(翻訳者:在間咲野)
(記事ID:21155)