アダナ、ガズィアンテプ、イズミル、メルスィンで一斉に始められたヒズブッラーに対する掃討作戦で、テロ組織に近い協会や、出版機関に警察の捜査が入った。
アダナ、メルスィン、ガズィアンテプ、イズミルでのテロ組織ヒズブッラーに対する掃討作戦では32人が逮捕された。
AA通信の得た情報によれば、アダナ県警テロ対策局の捜査員らは、アダナ県とメルスィン県タルスス郡において組織に近い協会や出版機関を捜査した。この捜査で20人がテロ組織メンバーとして組織支援の温床となっていたとして逮捕されたと伝えられた。
アダナ県警サリフ・ケスメズ氏は、AA通信に対し作戦は継続中であると説明した。
ガズィアンテプ県でも、同様の作戦が実施され、協会メンバーを含む11人が逮捕されている。
イズミル県では、アダナ県警によって、以前に実施されたヒズブッラー掃討作戦で指名手配されていた容疑者1名が逮捕された。容疑者は捜査の続くアダナへ護送された。
■作戦は14カ月に渡る調査から
ヒズブッラー組織に関してアダナ、ガズィアンテプ、イズミル、メルスィンで一斉に行われたこの掃討作戦は約14カ月前にスタートした調査の結果であると明かされた。
得られた情報によれば、テロ組織の活動に関するものとして2009年11月からヒズブッラーに対して始められていた計画的な情報収集や調査が、本日、検察当局の令状により、掃討作戦へと変更されたのだという。
ヒズブッラーと関係があり、違法な活動を行っていた財団、協会、出版機関、そして組織メンバーの自宅や職場に対し、今日5県で始められた掃討作戦では、現在までに合計29人が逮捕されている。この作戦では、逮捕された29人の自宅や職場で家宅捜索も行われ、ポンプ式ライフルや、空砲銃、非合法のベレッタ製拳銃、そして膨大な数の組織資料やデジタルデータのハードディスクなどが押収された。
■アダナのアトゥシュ県知事「アダナ、メルスィン、イズミルで18容疑者を拘束」
アダナ県イルハン・アトゥシュ知事は、テロ組織ヒズブッラーに対して行われた掃討作戦で、アダナ、イズミル、メルスィン県タルスス郡において、合計18名の容疑者を逮捕したと述べた。
アトゥシュ知事は県庁舎で新聞記者らに向けて会見を行った。会見ではアダナ県警テロ対策局の捜査員らによるアダナとメルスィンのタススス郡のテロ組織に近い協会、出版機関に対する掃討作戦はは1年前から始まっていたものであると話した。
長期に渡る追跡と証拠収集の結果を受けて、司法当局の権限において掃討作戦が行われたのだと述べるアトゥシュ知事は、「この作戦の結果、アダナで16名、イズミルで1名、タルススで1名の計18人の容疑者を拘束した。拘束された容疑者は、司法当局に移送される予定です。この作戦でアダナの平和と安全がより一層確保されることを望んでいます」と話した。
同知事は、捜査が継続中であるため、捜査に影響を与えたり、操作するような言動は適切ではないとしたうえで、「我々の手中には強力な証拠があります。これは、以前から計画され、追跡され、必要な証拠をもとに行われた作戦なのです」と話した。
アトゥシュ知事は報道機関の記者らから、「容疑者らは、武装行動を計画していたところを拘束されたのか」と質問されると、「いいえ、そのような情報はありません。共和国検察官の捜査後に明らかになることです」と回答した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:21186 )