イラク政府、チュニジア国民の憲法に則っての政権選択を尊重する立場を確認
2011年01月18日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■イラク政府:「我々はチュニジアでの流血の事態を強い関心を持って見守っており、人民の選択を尊重する」
2011年01月18日付『サバーフ・ジャディード』紙(イラク)HPイラク面
【バグダード:イラクの声通信】
イラク政府は昨日、「チュニジアでの流血の事態」という表現を用いつつ、それを強い関心を持って見守っていると述べ、チュニジア国民による憲法に則っての政権選択を尊重すると表明した。
イラク政府報道官が次のように発表した。「イラク政府はチュニジア共和国で起きた流血の事態を多大な関心を持って見守っている」「同胞であるチュニジア国民が同国の憲法に定められた民主的な手続きに則って政権を選択する自由を尊重するとのイラク政府の立場を確認する」。
これ以前にダッバーグ報道官は、チュニジアで起きた事態に対するイラク政府の初の公式見解として、「大統領を解任するというチュニジア国民の選択を尊重し、イラクはそれに関して介入しない。チュニジアを治めるのにふさわしい人物を同国民が選ぶことを願っている」と発表していた。
(中略)
チュニジアの多くの都市で起きた一連のデモと抗議行動によって、同国のザイヌルアービディーン・ベン・アリー大統領は1月14日にサウジアラビアに亡命した。この一連の行動は、12月中旬にシーディー・ブー・アズィーズで、大卒の無職の青年が野菜を売っていた荷車を市役所に没収されたため、焼身自殺を図ったことから広がった。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:21210 )