2011年01月15日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HPアラブ諸国面
■ヨルダンの各地で物価高騰に抗議して大規模なデモが行われる
【アンマン:諸通信社】
ヨルダンの首都アンマンやその他の幾つかの都市で、約8千人の人々が燃料や食料品の価格高騰に抗議するデモを行い、政府に対して就労機会の保障および国内の物価高騰の抑制を求めた。
昨日[14日]の金曜礼拝の後、アンマンや幾つかの県で多数の平和的なデモ集会が始まった。このデモには数千人の市民が参加し、生活必需品にまで及ぶ物価の高騰に抗議した。参加者らは、物価の引き下げやインフレ率に合わせた賃金設定、経済を以前の状態へと安定回復させることを要求し、国民の尊厳ある生活を守るために必要な対策や措置を講じるのは政府の義務だと強調した。
デモや座り込みが行われたのは、アンマンの他、イルビド(アンマン北方100キロ)、カラク(同南方410キロ)、サルト(同西方)、バカア難民キャンプ(同北方)・マダバ県ジバン市(同南方53キロ)といった複数の県や主要都市であった。アンマンでは金曜礼拝の後、中心部にあるアル=フサインモスクの前から5千人以上が参加した平和的な民衆デモが始まり、人々は内閣退陣を要求しつつ、止まらない物価高騰に抗議した。
複数の市民団体や政党、労働組合が参加したこのデモ行進は、穏やかで秩序だった雰囲気に包まれていた。ヨルダンの治安部隊は、警備体制を強化し、デモ行進を統制し、ラアス・アル=アイン地区の大アンマン行政区の市役所がある広場まで行進者を円滑に誘導した。また治安部隊はアンマンのラビーヤ地区に集中的に展開したが、同地区にはイスラエル大使館や有名なカロチモスクがあり、デモ参加者は様々な機会に抗議を表明する際には常にこの場所を選んでいる。
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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:21232 )