ネズミ講の事務所20ヶ所が摘発され、組織のメンバーら308名が逮捕・投獄された。
テヘランの21の地区で同時に行われた作戦行動により、市民らをだまし、財産を強奪していたネズミ講組織の関係者308名が逮捕された。
逮捕された容疑者に対する取調べによって、彼らの一部は地方出身の若者で、ネズミ講の末端メンバーに資金を渡した後、彼らによって監禁され、人質となった者たちだったことが判明した。
テヘラン刑事警察長官アッバースアリー・モハンマディヤーン大佐は、水曜の日没から木曜の早朝まで続いた今回の大規模作戦について、ジャーメ・ジャム紙に次のように述べた。「〔‥‥〕先週水曜日の夕刻、情報省との合同作戦により、すでに特定してあった場所を包囲し、テヘラン31区検察庁所長のレザー・ジャアファリー次席検事やその他特別予審判事らの司法命令を得た上で、295名のネズミ講関係者らの逮捕を実行した」。
モハンマディヤーン氏はさらに、以下のように加えている。「これらの容疑者を逮捕した後、次の段階として、13名のネズミ講メンバーも逮捕した。この組織の事務所を捜索したところ、多くの刀剣類や教育用のCD、そしてこれらの組織に関する書籍類が見つかり、押収した」。
逮捕された被疑者らの間にある担保品
モハンマディヤーン氏はまた、以下のように説明した。「逮捕された容疑者らの身柄をエヴィーン刑務所に移し、彼らを取調べたところ、彼らのうち一部は地方出身の若者たちで、ネズミ講関係者にだまされて、自分やその家族の資産を組織の末端のメンバーに渡し、資金の返却を要求すると、末端のメンバーらによって監禁され、人質となってしまった者たちであることが判明した」。
〔‥‥〕
不動産所有者への警告
モハンマディヤーン大佐は不動産所有者や不動産業者らへの警告として、「今後、もし自分の不動産をネズミ講に貸し与える者が現れた場合、司法命令によってこうした不動産は長期にわたって封鎖処分が科されるものと心せよ」と述べた。
同大佐は更に、「不動産取引業者も、もし不動産がこの種の非合法組織の活動のために賃貸された場合、〔不動産業者の〕仕事場も封鎖処分が科され、同業者組合から営業免許が剥奪されることになるので、注意ありたい」と付け加えた。
モハンマディヤーン氏は、家族の人々にも次のように注意を促している。「ネズミ講は、中身のない約束や偽の文書類を示して罠にかけようと、あなたがたのご子息を待ち伏せしている。海外での事業がある、就職先がある、〔うまい〕商品売買の話があるなど、ネズミ講はさまざまな方法でだましを行い、人々の資金を強奪しては逃亡してしまう組織である。こうした事件は、数千人もの被害者から今も検察庁に寄せられており、財産を奪われた人たちは失われた権利の回復に一縷の希望を抱いている状況だ。よって、十分注意ありたい」。
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( 翻訳者:留置彩加 )
( 記事ID:21248 )