ヨルダンで内閣退陣と政治・経済改革を求める民衆行動つづく
2011年01月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダンで内閣退陣を求めるデモ行進

2011年01月21日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面

【アンマン】

ヨルダンの複数の都市で金曜日[21日]の昼の礼拝後、民衆によるデモ行進が行われた。内閣の退陣と政治・経済改革の実施を求めるデモとしては2度目となる。

 デモ行進は首都アンマンの中心部にあるアル=フサイン・モスク前から始まり、数百人の市民が参加した。彼らを率いたのは、労働組合の指導者らに加え、野党、中でもイスラーム勢力の指導者たちであった。

 デモ参加者たちは次のようなスローガンを掲げた。「パン、自由、社会的公正を」「抑圧ではなく変革を。飢えさせて屈服をせまるのはもうやめろ。強盗[のような政府]は我々を苦しめ、富を奪った」。同様に、サミール・アル=リファーイー首相に向けて、次のようなシュプレヒコールも叫ばれた。「おい、リファーイー。よく聞け。ヨルダンの民衆は決して屈しない」。

 イスラーム行動戦線党のハムザ・マンスール幹事長は、「政治改革は差し迫った要求であり、改革への歩みは近いうちに始まる。政府は民衆の要求に合致する選挙法に基づいた選挙を実施することで、それに備えるべきだ」と語った。

 また、ザルカ、タフィーラ、カラク、サルトの諸都市でも類似のデモが起きており、物価高への抗議を主に訴えた。これらのデモが起こる前日に政府は、賃金や給与を増額し、一部の商品、特に飼料とガスの価格を固定すると決定していた。

 ヨルダンでは2週間前から、内閣の退陣と政治改革の実施を求める、民衆による一連の行動が生じている。

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( 翻訳者:神田春奈 )
( 記事ID:21250 )