ギュル大統領、ディンク殺人事件の真相解明を指示
2011年01月28日付 Radikal 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、フラント・ディンク殺人に関して国家監査委員会に「事件の詳細な真相解明」を指示した。

大統領府のインターネット・サイトの声明によると、2007年1月19日にアゴス紙編集主幹フラント・ディンク氏が新聞社の前で射殺された、忌まわしい問題の事件の実行者が、近いうちに逮捕され、裁判が開始されると発表された。

前述の殺人事件の前や後に見られた(警察等)公的機関の職務怠慢に関するいくつかの疑惑が、世論やメディアで、絶えず取り上げられていることに言及した発表では、次のように述べられている。

「(新聞TVで報道されているだけでなく)更に、(疑惑に関する)同じ主張が故人の家族からも弁護士によっても言及されている。要約すると前述の問題のために、その時から4年が経過したにもかかわらず、逮捕された実行者らのさらなるコネクションが見つかったのか否かという問題が完全に明らかになっておらず、また、裁判が健全な形で行うことができなかったとされている。
他方、2010年12月14日に欧州人権裁判所が下したディンク (2668/07) 号決議で、『フラント・ディンク」の生存権の保護と殺人の防止において過失が認められる関係者らに対して、有効な捜査が行われること』が要求された。またこの中で、調査を行った人物らが中立的立場をとらず、採用された捜査手法が司法的ではなかったとして、再度、調査書類を調べるよう求められた。

このため大統領は国家監査委員会に事件の詳細な真相解明を指示した。この調査は2方向から進められる予定である。まずは、故フラント・ディンクの家族と他の関係者にも加わってもらい、新情報あるいは資料に到達することができるように、事件の前後行われた行政処分や手続きが法に沿ったもので、正当で十分なものであったかを調査する。第二に、欧州人権裁判所の決議によっても批判された、公務員裁判に関する国内法の整備を進めるために、この問題に関する法規則を全般的に検討する。」

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:21288 )