BDPデミルタシュ党首「(中東やトルコで)圧政への抵抗は当然の権利」
2011年01月29日付 Radikal 紙
セラハッティン・デミルタシュBDP(平和民主党)党首は「チュニジアとエジプトのように、もしも圧政者が国を支配しているとすれば、国民にはそれに抵抗する権利がある」と述べた。
ヴァン‐デミルタシュBDP(平和民主党)党首はヴァンにあるホテルで党のヴァン・ハッキャーリ県党支部によって行われた「団結の食事会」に参加した。
デミルタシュ党首はそこで行った演説で、(東部・南東部)地域で政治を行うことは有利な点もあるが同様に不利な点もあると述べ、この地域の住民は政治家と同じくらい知識があり、また政治と関わっていると述べた。
デミルタシュ党首は国内では選挙ムードが漂っているとし、トルコでは国民は選挙中には大切にされ、選挙が終わると次の選挙まで忘れ去られてしまうけれども、自身の党はそうした過ちには陥らずに政治を行っていると強調した。
デミルタシュ党首は不正に対して皆が抵抗権を有していると述べ、次のように語った。
「CHP(共和人民党)は人々に表に出るよう呼びかけている。ヴァンの皆さんはよくご存知のことでしょう。自分たちに対する不正に対してヴァンの人々が表に出て抗議をしたところ、CHP(共和人民党)とAKP(公正発展党)によってテロリストとされた。チュニジアやエジプトのように、もしも圧政者が国を支配しているとすれば、国民にはそれに抵抗する権利がある。選挙も抵抗の手段の一つである。トルコのような人口・国土が大きい国家において、政府が社会問題を未然に防ぐのは大変な仕事である。解決策を生み出す前にまず心で感じることが必要である。」
デミルタシュ党首は、トルコのあらゆる町において、人々はさまざまな民族文化、信仰、思想を持っていると述べ、問題解決を約束した人が(そういった)国の構造に適応し、そうした多様性を心で感じ取ることが必要であると述べた。
■地域議会の設置
デミルタシュ党首は民衆を信頼する政党であると強調し、次のように続けた。
「私たちは、県議会と同じような地域議会の設置を望んでいる。トルコの20~25の地域でこの議会を設置し、歳入の一部を地域に回すようにすればよい。これは一つの政治モデルである。『これが最善』であるとは言わないが、そのように私たちは考えている。これは現在の政治制度よりも良いものであるが、エルドアン首相はクルド人のこの要求に『罠である、挑発である、分離作戦である。許可はしない』と言っている。彼の頭の中にあるのは大統領制である。我々はまったく異なった政治制度を提案している。我々は『地方分権にしよう』といっているのである。彼は『権力を私によこせ』といっている。大統領制は現在の制度よりもさらに悪い。彼の頭の中にあるモデルはスルタン制モデル(専制政治)である。」
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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:21293 )