■2010年ガザ:死産率低下の一方で新生児6万人が誕生
2011年1月23日付『アル=ハヤート紙』(イギリス) アラブ諸国面
【ガザ:アル=ハヤート】
ハマースが率いるガザ地区の「被解任政府」の報道官は、同地区では2010年に死産数3,976人に対して約6万人の新生児が登録されたと発表し、2009年より死産率が低下したと指摘した。
同政府の内務省内にある民生局のリヤード・アル=ゼイトゥーニーヤ局長は、「同省市民課の登録では、男児出生率が女児出生率を約2.5%上回っている」と述べ、ガザ地区内の5県において「2009年よりも出生数が6千人増加した一方で、死産数も低下している」と明らかにした。
また同局長は、「民生局の統計では、2010年の死産数が3,976人だったのに対し、出生数は59,154人に達した」とし、「出生数と死産数の比が15対1ということは、ガザ地区では毎日平均約8人の胎児が死産であるのに対して162人の新しい命が生まれている」と語った。
同局の統計によれば、ガザ県で21,490人、北ガザ県(ジャバーリーヤ)では10,325人、中部のデイル・アル=バラフ県では8,210人、ハーン・ユーニス県では11,554人、ラファハ県では7,575人の新生児がそれぞれ登録されたという。
また、死産数について同局長は、ガザ県で1,372人、北ガザ県で642人、デイル・アル=バラフ県で614人、ハーン・ユーニス県で797人、ラファハ県で551名に上ると指摘した。
同局長は、同局がデータ処理の分野で大いなる飛躍を遂げたことを賞賛した上で、「この進歩は、住民への対応が迅速に行われたことを前向きに反映するものである。つまりガザ地区の住民は、短時間で対応を受けられるようになったということだ」と述べ、さらに「民生局がガザ地区全県で取り扱う全てのデータを保存するために、まとめて電子アーカイブ化する計画がすでに始まっている」と明らかにした。
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( 翻訳者:松屋直子 )
( 記事ID:21296 )