連続殺人鬼の首に「縄」:強姦・反逆の罪に問われていたその他死刑囚6名も処刑
2011年01月26日付 Jam-e Jam 紙


女性を連続して殺害した殺人鬼が、キャラジ市民の目の前で、同市のゴドゥス広場にて処刑台に吊るされた。

 ジャーメ・ジャム紙の報道によると、オミード・バラク死刑囚(28歳)は、86年バフマン月〔西暦2008年1~2月〕から87年〔2008年3月下旬〜〕前半にかけて、女性や若い娘たちを旅行者のふりをして近づき、略取しては、キャラジ市ホッラムダシュトにある貸し家に連れていき、暴行した末に殺害した罪に問われていた。

 また殺人犯は殺害後、被害者の遺体をシーツに包んで家の外に搬出し、〔‥‥〕街道沿いに遺棄していた。

 女性連続殺人犯は、妻のマルヤム(通称サーヘレ)と共謀して、犠牲者から盗んだ貴金属類を売り、また一部を親族にプレゼントしていた。

 この夫婦はキャラジから逃亡した後、87年ティール月末頃〔2008年7月中旬頃〕にイラン北部の自宅に居たところを特定され、逮捕された。

 殺人犯は警察の取り調べのなかで、殺害の動機について、女性への嫌悪感と復讐心によるもので、強盗も目的にしていたと述べ、妻も夫と協力して、犠牲者のうち6名から金品を奪い、売却したことを供述した。〔‥‥〕

連続殺人鬼に10回のキサース刑と1回の死刑

 容疑者らは殺害現場を再現した後、テヘラン州刑事裁判所第71法廷にて、アズィーズ・モハンマディー裁判長のもと、裁判を受けた。

 被害者遺族の要求により、殺人犯にはキサース刑(同害報復刑)10回と公開処刑1回が言い渡され、彼の妻には禁錮7年が言い渡された。被告人の夫妻に言い渡された判決は最高裁判所第27法廷で支持され、キャラジ刑事検察庁判決執行局に送られた。そして女性連続殺人鬼オミードは、逮捕から3年後の月曜日早朝、数百人のキャラジ市民、ならびに一部遺族らの目の前で、同市のゴドゥス広場で処刑台に吊るされた。

「判決執行を3年間待ち続けていました」

 判決執行後、ある被害者の母親は本紙記者に対して「私の娘に、何の罪があったというのでしょう。彼女は買い物の為にキャラジにある自宅を出て、行方不明になってしまいました」。「数日後、警察は遺体をキャマールシャフルへ続く街道沿いで発見しました。犯人がどんな心境で22歳の娘を殺害しようと考えたのか、私には理解できません」。

 被害者の母親は、こう付け加えた。「この3年間、黒の喪服を身につけてきました。やることといえば、ただ泣くだけ。殺人犯に罰を与えて欲しいと懇願する娘の夢を何度も見たわ。私は犯人の死刑判決が執行されることを、ただただ願ってこれまで生きてきました。今日からやっと楽になれます。犯人の死刑執行で、娘も安らかに眠ってくれるでしょう」。

強姦、及び反逆罪に問われた死刑囚6名を処刑

 また別の報道によると、反逆罪ならびに強姦罪に問われた死刑囚6名に対する死刑判決が、テヘランやボジヌールド、及びビールジャンドの各地域で執行されたとのことだ。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:野田奈巨 )
( 記事ID:21311 )