人気のヤージュベディル絨毯、アンカラで展示会
2011年02月01日付 Yeni Safak 紙

若い娘達が、家族の年長者達や恋人に話せない悩みや思いの丈を込めながら織り上げるヤージュベディル絨毯が、アンカラで注目を集めている。

ジェパ・ショッピングセンターで開かれている展示会において展示されている手織りのヤージュベディル絨毯は、バルケスィル県のスンドゥルグ村やビガディチ村のユルック(遊牧民)達によって織られている。ヤージュベディル絨毯という名前は、バルケスィル県スンドゥルグ郡に居住するヤージュベディル・ユルック達に由来する。その歴史は、トルコ人達がイスラムを受容する以前まで遡る。(従って)この絨毯は、イスラム以前に由来するデザインであると考えられている。現在でも、ヤージュベディル・ユルック達はスンドゥルグ郡のエシュメデレ村、チャクル村、カラカヤ村、アラクル村、エーリデレ村で生活しており、そこで絨毯を昔ながらの手法、デザインに忠実に織っている。

そのデザインには、悲しみ、喜び、未来の生活への期待、そして来世への眼差しが綴られている。羊毛からの糸紡ぎ、天然染料による染色、そして結び目でデザインを作っていくこと、これらによってヤージュベディルの文化が伝承されている。

■ 200年使えます

ジェパ・ショッピングセンターで絨毯の展示会を開き、同時に(絨毯織りの)指導者でもある絨毯商人ファフレッティン・シャハン氏は、この文化が失われないよう、守っていくべきだと語る。このとても特別な絨毯は大変な労力を伴いながら織られていると語るシャハン氏は、自分たちの文化が保護される必要があると述べ、以下のように続けた。「ヤージュベディル絨毯のアンティークあるいは上質なものは、上品で美しいものです。世界で「トルコの結び目」として知られているギョルデス技法によって(絨毯は)織られています。10㎝(cm2)あたり1400から1600の結び目が、1㎝あたりでも30-35の織り目があります。このため絨毯は150年から200年使用出来ます。織られているモチーフの全体像には、ある意味が込められています。色は、青、えんじ色、そして深紅が使われます。この色を、長い間彼らは守ってきました。絨毯のほとんどは、80から120㎝位の大きさです。そのデザインには、悲しみ、喜び、未来の生活への期待、そして来世への眼差しが綴られています。羊毛からの糸紡ぎ、天然染料による染色、そして結び目でデザインを作っていくこと、これらによってヤージュベディルの文化が伝承されているのです。とても丈夫なこの絨毯は、私たちの文化の一部です。ヨーロッパや極東から来た多くの外国人は、この絨毯に感銘を受けています。私たちはこの文化を私たち自身で守っていく必要があるのです」と述べた。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:21313 )