エジプト人、銀行業務再開に列
2011年02月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ エジプト人、銀行業務再開に列

2011年02月06日『クドゥス・アラビー』

【カイロ】

銀行や役所が集まるカイロ中心部に職員達があふれ返った。政治抗議活動のため一週間業務を行っていなかった銀行が日曜に再開するのを受け、口座を持つ顧客達が列をなした。抗議行動のため経済の大部分が麻痺し、主要外貨供給源は枯渇、海外投資家や国内ビジネスマンのエジプトポンド離れが起きていた。銀行は、それに伴い現金取扱部門で起きる混乱に備えている。

交差点ごとに装甲兵員移送車が停まり、兵士が砂袋でバリケードをつくる中、バスが、大手政府系列銀行へ従業員を運んでいく。銀行の外では多くの顧客が午前10時(GMT 午前8時)の開店をを待っていた。

顧客の入店順についてボランティアでリストを作っていたマトワリー・シャアバーンは、「ちょっとした秩序があってもいいと思って。みんな、給与支払いや現金引き出しのことで頭がいっぱいだからね。この約2週間、日常生活は完全に止まっていたんだし。」と述べた。

解決が見えない政治危機が続いているため、エジプト人たちは預金を引き出そうと銀行へ群がるだろう。再度預金に制限がかけられるのを心配しているのだ。また、銀行は資金源となる国内金融市場での通貨流通について懸念しなくてはならない。エジプト全土には341の銀行支店があり、その中の152支店がカイロに開かれている。

フスニー・ムバーラク大統領政権に対する約2週間の抗議の中心地、タハリール広場では、兵士がモガンマア[役所の窓口が集まっている大規模政府施設]のドアを開けた。人々は、広場に面していないモガンマア裏側のドアの前に列をつくっている。

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( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:21382 )