■ サウジアラビア:シーア派法学者が更なる改革を訴え
2011年02月07日『アル=ナハール』
サウジ・シーア派の重鎮である著名なハサン・アブドゥルハーディー・ブーハムシーン師が、アラブ諸国の政府に対し、チュニジアやエジプトで起きている光景と同様の状況に直面しないために、政治・経済改革を速やかに実行するようにと要請した。
同師は、サウジアラビア東部の町ホフーフにあるイマーム・アル=バーキル・モスクにおいて礼拝に参加した大勢を前にして、サウジアラビアには政治・経済・社会の全ての分野で「深く幅広い」改革が必要と主張し、「何らかの不公平や不正義を感じる者が一人も残らないようにするためである。そのように感じる者がいれば鬱屈へと繋がり、そこからさらに不安定へと繋がるからだ」と説明した。
同師はチュニジア革命やエジプトでの革命事件に言及しつつ、「これらの歴史的大事件から得られる最も重要な教訓は、治安や安全が守られ、政治・社会両面で平穏と安定が続くことが保障されるためには、社会を構成する全員に対する基本的権利の保証が前提であるということだ」と述べた。
またアラブ諸国政府に対しても、[人々の]感情に火がつき、それが騒乱やデモの形で表現される事態を回避するためには、政治・経済・社会の様々な分野において権利を持つべき全員にその権利を与えるよう強く促した。
サウジアラビアに関しては、「我々は改革の時代に生きているが、もっと多くの改革が必要であり、改革を深化・拡大させて政治・経済・社会の全ての分野を包括していく必要がある。何らかの不公平や不正義を感じる者が一人も残らないようにするためである。そのように感じる者がいれば鬱屈へと繋がり、そこからさらに不安定へと繋がるからだ」と述べている。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:21439 )