離婚前の惨劇:「ストリート結婚」の成れの果て
2011年01月30日付 Mardomsalari 紙
裁判所に離婚を届け出ようとしていた若い男が、その前日にルーサリー〔※頭を覆うスカーフ〕で妻を殺害する事件が起きた。
ファールス通信によると、今年のメフル月9日〔※西暦2010年10月1日〕、若い男がナーズィーアーバード地区の第130署に出頭し、数時間前に妻を殺害したと自供した。
警察官らが男の自宅を家宅捜索したところ、ルーサリーで絞殺された妻の遺体を発見した。司法当局の命令により男は逮捕され、捜査が始まった。
殺人の罪で逮捕された容疑者は取り調べに対し、「2年くらい前に妻と結婚したが、私は彼女の不貞を疑い、殺してしまった」と供述した。容疑者の明白な自供により、テヘラン検察庁は男の有罪を認定、本件は審理のためにテヘラン州刑事裁判所第113法廷に送られ、昨日の朝、モハンマド・ソルターン・ハムティヤール判事を裁判長として、法廷が開かれた。
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公判のなかで、被告は証言台に立ち、妻殺害の容疑を認めた上で、次のように証言した。「妻とは結婚して15ヶ月で、生後3ヶ月の息子がいました。彼女とは通りで出会いました。交際を始めてしばらくの後、彼女に求婚し、彼女もそれを受け入れました」。
男は更に、「結婚後しばらくして、妻の行動を不審に思うようになり、彼女が別の男と関係を持っているのではないかと疑うようになりました。妻を追及したところ、彼女が以前に友人であった男と関係をもっていることがわかりました。このことを警察と裁判所に訴えましたが、確かな証拠がなかったために、正当性を証明できませんでした」と述べた。
被告は、「事件当日、家の中で妻と激しく口論し、その後、寝室へと行きました。妻も私の後からやってきて、私を慰めようとしました。数秒間、私たちは無言のまま睨み合いを続けました。そして私は洋服ダンスの方に歩き出し、ルーサリーを一枚取り出しました」と証言した。
男は次のように続けた。「サミーラー〔=殺された妻〕は私の意図を察知して、命乞いを始めましたが、私は構わず彼女の首にルーサリーをまきつけました。数秒後、それをほどきましたが、彼女はまだ生きていました。私は再び妻の首を絞め、彼女が死んだことを確信しました」。
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被告による証言の後、ハムティヤール裁判長は結審を宣言し、判決の言い渡しは判事補らとの協議後とした。
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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:21464 )