エルドアン首相、「一刻も早い選挙を」―エジプト軍へ呼びかけ
2011年02月12日付 Radikal 紙
エルドアン首相は、エジプト軍に民主主義を呼びかけた。ムバーラク大統領から国務を引き継いだ軍に対し、権利を国民に譲渡するようメッセージを送った。
エルドアン首相は、ムバーラクエジプト大統領の辞任後、国家の運営を手にしたエジプト軍に呼びかけた。「今後エジプトでは、一刻も早く公平な自由選挙が行われるべきで、エジプトは憲法に則った民主主義を構築すべきです。エジプト国民の意見が、不足なく確実に、選挙に反映される必要があります」と言った。
エルドアン首相は、総合除幕式のために訪れたサカルヤで行った挨拶のなかで、エジプトでの出来事についても言及した。エルドアン首相は、パレスチナやレバノン、チュニジアのように、エジプトもトルコにとって重要な国であると強調した。
エルドアン首相は、自身の発言について誤解しないように言い、以下のように話した。「我々は常にエジプトに一貫した態度で臨んで来ました。エジプトが国民の声に耳を傾けるよう望んでいました。誰も何も言わず、見てみぬふりをしましたが、我々は親しく歩み寄り、心に思うことを述べました。」
新時代がエジプトに幸をもたらすよう願うエルドアン首相は、「今後、エジプトは混沌や動揺や、特に扇動を許すことなく、即急に公平な自由選挙を行うべきで、憲法に則った民主主義を構築するべきです。エジプト国民の意見が、不足なく確実に、選挙に反映される必要があります」と話した。
■第二番目の党になれば、党首を辞める覚悟である
ここ最近、複数の「小さな集団」がエルドアン首相に対して行った事件のなかで、エルドアン首相が「エジプト国民の声を聴くようおっしゃっていますが、首相はトルコ国民の声を聴いておられませんね」と言われたことについて、同首相は以下のように述べた。
「まず、林檎と洋梨をごちゃまぜにしないようにしましょう。林檎は林檎、洋梨は洋梨です。そして、以下のことについて確認しましょう。すなわち、トルコにおける民主主義に関して問題があるのでしょうか?6月12日には選挙が行われます。野党よ!君たちを支持する仲間とともに、民主主義の戦いをしてみなさい。選挙が行われます。もし国民が野党に政権を与えるということになれば、我々はすぐにこの任務を野党に渡します。さらに私はもっと進んで、私の党が二番目になった時には、党首を辞めることも以前に約束しました。なぜならば、我々は慣れ合いのリーダーシップは築きません。もし国民が我々与党に『おまえは二番目だ』と言えば、その時は『ああ我々は国民を満足させることができなかったのだ』と思いますし、立ち退いて他の誰か仲間を戴いて政党活動を続けますし、私もそれを支えます。我々はこのように考えています。この考えをトルコに浸透させます。我々は、立場・地位を獲得したことから名誉を得るような党理念ではなく、その立場・地位に名誉を与えるような党理念を提案してきましたし、これからもその理念に基づいていきます。
ご存知のとおり、地位に固執する者もいます。この国で、何年もの間それを手放せず、その座から離れられない者もいますが、我々は、地位は全て一時的なものであることを、常にわかっています。トルコ、また世界では、次の言葉を好ましく思わない人々がいます。すなわち、ほら、常に人は皆死を迎えると言いますよね、いつか死ぬときが来るのです。そうですか?イマームが(葬式に)来て、何と言いますか?『大統領のために』とか、『首相のために』とか、『この億万長者のために』などと言いません。(なりたい人は)好きなだけ金持ちになるがいい。『この男性のために』又は『この女性のために』と言います。2メートル四方の墓場に入れて去っていき、傍には誰もいなくなります。(残るのは遺体を巻く)白い布と、この世でやったこと…。良いことをしたなら、良いことと共に思い出され、悪いことをしたなら、ずっと非難され、『ようやく死んだか』と言われます。このため我々は、後生、なんとも麗しい声だった、と言われるために取り組んでいます。取り組みはそのためです。死後に冥福の祈りをしてくれたなら、これほど幸せなことはありません。我々は、今日除幕式を行った事業をもって、また81の県に残してきた諸建築をもって、良い思い出と共に記憶に残るのであれば、これほど幸せなことはありません。」
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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:21473 )