「ジンの代理人」を名乗る男女、3億8千万トマーンを騙し取る
2011年02月13日付 Jam-e Jam 紙

占いや祈祷書きといった手法を用い、ある家族から3億8千万トマーン〔日本円にして約3000万円〕を騙し取った男女二人組が、マーザンダラーン州刑事警察の捜査官らによって居場所を特定され、逮捕された。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、マーザンダラーン州サーリー県刑事警察に、占い師・祈祷書きの夫婦二人組の詐欺に遭ったとの届け出が、ある人物から寄せられた。これを受け、捜査官らは捜査に着手した。

 財産を奪われた被害者は、捜査官に対して以下のように述べた。

「二人はそれぞれアルシャーク、ファーテメという名で、とあるウラマー(イスラーム学者)の代理人を名乗り、また天使やジンに通じているなどと称していました。長期にわたって我が家を出入りし、私たち家族の信頼を得ると、私と妻の心理・行動・信仰上の特徴、さらには私たちの動産・不動産についても完璧に把握しました。そして『子供たちが抱えている精神的な問題を解決してあげる』、『〔宗教指導者に支払う〕五分の一税や救貧税(ザカート)を徴収する』など、さまざまな理由をつけて、三段階にわたって総額3億8000万トマーンを、私たちから騙し取ったのです」。

 この報道によると、捜査官らはさまざまな捜査手法を駆使して、容疑者二人の身元と隠れ家を特定、司法当局と連携して両容疑者を逮捕した。

 容疑者らは警察による専門的取り調べと追加捜査のなかで、自らの犯した罪を自白、詐欺を働いたのはこの家族だけであること、また詐欺で得たお金はアパートや土地の購入、その他個人的な出費に使ったことなどを供述した。

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( 翻訳者:留置彩加 )
( 記事ID:21508 )