クルド歌手シヴァン・ペルヴェル、PKKの脅しに応戦「裏切り者はおまえらだ」
2011年02月16日付 Radikal 紙
歌手のシヴァン・ペルヴェル氏はPKKの脅しに対して会見で厳しい返答をした:「一部の者たちは自分を君主だと考えている。指導者になる前にクルド語を学びなさい。それから私たちを非難しなさい。」
ビュレント・アルンチ国務相兼副首相と面会したことを理由に激しい批判を受けたクルド歌手のシヴァン・ペルヴェル氏はクルド語で行った会見で批判に対して返答した。ペルヴェル氏は「裏切り者がいれば、その裏切り者は、他の誰かを裏切り者と非難するだろう。シヴァン・ペルヴェルはどんな時も己の真実や信念を曲げない。私は昨日がどうであったとしても、今日も明日も昨日と同じ私である。私は故郷とその土地の人々をとても愛している。クルディスタンは私の血である。クルディスタンと共に死ぬつもりだ」と語った。
ペルヴェル氏は、「(PKKが)果たしてきたことの真価は理解されている。私たちはこれらを受け入れている。辛抱強く。しかし私たちが我慢しているだけでは、苦痛を強いられ、攻撃されてしまう。これはとても恥ずべきことた。私は彼らに警告する。クルド人に対し、恥を知りなさい、謝罪しなさい。誰にも裏切り者と言う権利はない。裏切り者がいれば、その裏切り者は他の誰かを裏切り者と非難するだろう。これをよくわかっているだろう。シヴァン・ペルヴェルはどんなときも己の真実や信念を曲げない。私は昨日どうであったとしても、今日も昨日の私だし、明日もそうだ」と述べた。
ペルヴェル氏は、中傷活動で「裏切り者」や「共犯者」と誹謗されたと述べ、「(かつて)クルド人やクルディスタンは禁止されていた。しかし私はこの禁止を打ち破った。貴方たちもこれを知っているはずだ。私たちの故郷ではいろいろな事が起こった。そこはもともと4つに分割されていた。その分割されたどの部分でも異なる弾圧がある。中東の天国であり、メソポタミアの地である。大勢の国が建国され、崩壊したがクルド人はここに留まり、抵抗した。私たちは良く抵抗したが、敵も私たちに対して良く戦った。私たちは抵抗しながら生活し続けた。私たちは私たちの全ての苦しみや不幸、寓話や物語、愛や情熱、闘争や困難、そして問題や美しさを歌で表現してきた。私もそのような芸術家の一人である。私は世界を見て、それを表現してきた。クルディスタンの言葉で言えば、私は信念を持って歌を歌う芸術家である。誇り高き信念を持っている」と話した。
■誰も私を恐れるな、私の信念は5千万のクルド人の信念
ペルヴェル氏は、抵抗しなかった民族は、歴史上、敗北し、消滅してきたことを述べ「人の生活様式を形成するのはその人自身である。もし能力がなければ、人生を理解していなければ決して問題を解決することはできない。確かに私たちの故郷は4つに分裂してしまったが、その罪は相手側だけにあるのか?違う、私たちにも罪はある。私たちはひとつになれなかった。多くの小さな出来事のためにお互いに苦しめ合ってきたのだ。同じことが今日私の身にも起こっている。彼らは40年間の苦労をくだらないことで犠牲にした。しかしご存知の通り、誰も私を支配することはできない。常に強い信念を私は持っている。それはクルディスタンの精神と未来の繁栄のための信念である。誰も私を恐れるな。私の信念は5千万人のクルド人の信念と同じだ。それは平和、兄弟愛、友愛の信念である。 誰であろうとも人は人から挨拶をされれば、それを受け入れる。メルハバとあいさつをすればメルハバと返す。友愛の手を差し伸べれば、人はその手を握り返す。私たちは私たちの文化的な伝統と結びつき、それを誇りにしている。私たちのところに訪れた者たちを歓迎し、拒絶することはない。しかし、人はまた自分の信念を持ち、それを守るものだ」と述べた。
■「何人かは自分達を君主だと考えている」
ペルヴェル氏は、「40年間のこの献身や活動、経験の中で時々このような者達が現れ、自分達を君主やスルタンだと思っているが、彼らは私に聞かなければ何一つできないのだ」と述べ、次のように続けた:「私たちが芸術家であることを忘れるな。しばしば芸術家は、信念を持っているがゆえに人々の生活様式におけるきまりや原則を生み出すこともある。正しいことを決して諦めなかったために。私も私の正しさを諦めない。メソポタミアを統治したクルディスタンを新たに現代において再構築し、繁栄させるために。会話が成立しない状態では彼らと仲間にはなれず、お互いに争いあうのだ。会話が成立すると、皆自身が正しいと思ったことを発言でき、それを守ることができる。それ故に認めなさい、私たちを信じなさい。私たちはこの故郷や人々を売るような人ではない。私たちは買わないし、売らない。売り買いするような何があるというのか。クルディスタンは売りも買いもしない。そのため、あちこちを攻撃した仲間を殺し、自身をクルディスタンの支配者とみなす者に、耳を貸す必要はない。これは間違っているのだ。」
■まずクルド語を学べ、その後私たちを非難しなさい
ペルヴェル氏は、「私は故郷もその土地の人々もとても愛している。クルディスタンは私の血である。私はその血にこの身を託す。私はこの血とともに死ぬ。人の愛情が私の血に流れている。私たちはこの血で、この愛で、行動しなければ成し遂げることができない。人の、人類の努力の価値を理解しなさい。国はこのようにして形成されるのだ。あなた達記者はクルド語を話せないし、書けない。あなた達が恥ずかしい。あなた達は偏った、混乱したことをトルコ語で書いている。その上さらに、私たちを非難するのか?恥ずべきことだ!指導者や、記者である者は、まずクルド語しっかりと学ぶことが必要だ。クルディスタンの歴史をよく理解することが必要であり、クルディスタンの人々をよく知るべきであり、友と敵をそれぞれ区別すべきである。トゥルシュク売りになるな、おべっかを使うな。それは恥ずべきことだ。だから私は人々に呼びかけているのだ。彼らに責任を問えと。もううんざりだ、務めを果たしなさい。急ぎなさい、芸術家、知識人、あらゆる政治勢力や運動、クルディスタンを愛する全ての人々は、全国的に結びつき、行動に移しなさい。もうこんな間違いは十分だ。責任を追及し、謝罪を求めなさい。清い心をもった全ての人に敬意をもって。信じてください、私は故郷とその土地の人々を愛している」と述べた。
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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:21528 )