2011年6月12日に行われる第24回国会議員総選挙で、初めてトルコ語以外の言語による選挙活動が認められる。
高等選挙管理委員会(YSK)は、トルコ大国民議会(TBMM)で選挙が可決されれば選挙日程を公示し選挙準備に入る。
YSKが管理する選挙要項として、まず選挙に参加することのできる政党、選挙区、各選挙区の定数が公示される。法律上、立候補のために離職が必要となる人は、いつまでにその届けをすればよいのかもここで示される。選挙に関連する今後の業務、手続きはこの選挙要項に基づいて行われる。
今回の選挙では、選挙の基本管理および有権者名簿に関する法律と国会議員選挙法について2010年に行われた改正により、5980号の新法に則った運営が行われる。
改正により、木の投票箱は廃止され、幅40、長さ55、高さ50cm、透明で熱や破損に強い強化プラスチック製となる。選挙で使われる投票台も変更される。投票台は、120×120×180cm、折りたたみ式で軽い金属を使った台を、片面が開閉し、中が見えないよう濃い色の丈夫な合成繊維でできた布で覆う。持ち運びがしやすく、重ねて収納できるタイプとなる予定だ。透明な投票箱と投票台の準備を始めたYSKは、法律に則って投票用封筒のサイズを大きくする。封筒は全ての選挙で異なる色とし、15×21cmと規定されている。
新しい法律では、選挙に参加する政党のうち、前回選挙の上位4党と今期のTBMMで会派をもつ政党は、それぞれの党首の文書による権限委譲を条件にYSK で専任代表と副代表を一人ずつ置くことができる。
また、公の場所で日没後も選挙活動ができるようになり、日没から2時間活動時間が延期される。
選挙活動はトルコ語が「原則」だが、トルコ語以外の言語を使った場合でも逮捕されることはなくなった。また、看板による活動期間が20日間から30日間に延期された。
有権者は、身分証番号が表記された用紙以外でも投票することができるようになる。有権者カードと、身分証番号を証明するに足りるYSKによって指定された別の書類を提出することで、投票が可能になる。
有権者は、携帯電話・カメラ・ビデオカメラといった録画用機器や、外部とのやりとりができる機械を持ち込んで密室の投票所に入ることはできない。これらの機器は投票の前に電源を切った状態で管理委員に預けることになる。
新しい法律では、候補者の離職規定について適用範囲を広げた。これにより、公的役割をもつ組織や、組合、公的銀行、団体運営・監査組織に所属する人も立候補のために離職しなくてはならない。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:21530 )