アル=カーイダのナンバー2、エジプト国民へボイスメッセージ
2011年02月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アル=ザワーヒリー、エジプト国民へボイスメッセージ、ムバーラクに汚職疑惑を向ける
2011年02月19日『クドゥス・アラビー』
【カイロ】
アル=カーイダのナンバー2でエジプト生まれのアイマン・アル=ザワーヒリーは、金曜(18日)公表されたボイス・メッセージでエジプトの世俗政体を攻撃した。しかしこのメッセージは、先週のムバーラク辞任以前に録音されたものとみられる。
専門家らは、チュニジアのベン・アリーならびにエジプトのムバーラク両大統領を放逐した現象について、カーイダの反応を予見し待っていたが、「エジプトの我々の同胞へ、希望と喜びのメッセージ(第1回)」と題された今回のものは、ムバーラクと、大統領職の後継者と目されていたその息子ガマールについて述べたもので、2月11日の大統領辞任以前の録音であることを示している。
アル=ザワーヒリーは、エジプト国民へ宛てた一連のメッセージのひとつであると述べた今回のメッセージの中で、エジプトは、「イスラームからの逸脱状況にあり……腐敗と堕落、強制と服従のみを追い求めている。イデオロギー、政治、経済金融、社会、道徳全てが堕落している」と示唆した。
また、ムバーラクを不正の頭目であり、最大のアラブ・シオニストと糾弾、その体制は選挙で不正を行い、汚職を広範囲ではびこらせたと述べた。
パキスタンに潜伏中とされるアル=ザワーヒリーは、1980年代ムバーラクが政権に就いてすぐエジプトで投獄され拷問に遭っている。
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:21574 )