平和民主党(BDP)は、選挙で各民族集団の代表を無所属候補にする。イスタンブルからアルメニア系候補が出馬する。
選挙に再び無所属候補で臨む準備を進めるBDPは、候補者リストにアルメニア系候補を含めることを計画している。去年の9月12日に行われた憲法改正の国民投票で、「不十分だが、賛成」活動を積極的に支持した一部の知識人らは、BDPのセラハッティン・デミルタシュ党首と会談し、イスタンブルの第二選挙区からのアルメニア系候補の擁立を望んだ。提案に興味を示したデミルタシュ党首は、この提案を党の中央執行委員会の会議に持ち込んだ。会議では、候補者リストにトルコに住む各民族の代表者を含めるという問題で、原則的な決定がなされた。
■クルディスタン社会連合(KCK)容疑者の立候補
今年の6月12日に予定されている総選挙が近づく中BDPは、今週行われた中央執行委員会の会議で、候補者リストに載せる候補者プロフィールを作成した。これによると、KCK裁判により刑務所に収監されている容疑者らの名前がBDPの候補の中に含まれる。これと並んで「クルド民族全体」を代表する、「賢者」として知られる候補者らもBDPのリストに含まれる。
中央執行委員会の会議の前に、昨年9月12日の憲法改正国民投票の「不十分だが、賛成」活動家のミトハト・サンジャル教授、作家のロニ・マルグリエス氏、アフメト・インセル教授などとイスタンブル・アルメニア教団の主要人物が、BDPのデミルタシュ党首とともにトルコ大国民議会に集まって会談した。
■ハイコ・バーダト氏の提案
会談ではデミルタシュ党首に、過去の選挙でバスクン・オラン教授が立候補したことがあり、マイノリティーが多く居住するイスタンブルの第二選挙区からアルメニア系候補が擁立されることと、記者で作家のハイコ・バーダト氏がイスタンブルの候補者となることが提案された。
提案に興味を示したデミルタシュ党首は、アルメニア系候補の提案を中央執行委員会の議題に持ち込んだ。中央執行委員会では、アルメニア系だけでなく、トルコに居住するほかの民族集団の重要人物を、その民族が多くすむ地域の候補者にすることで、原則的な決定がなされた。しかし、候補者の名前を決めるのはまだ時期尚早であるとされた。
■ラケル・ディンク氏に出馬要請
「不十分だが、賛成」活動家らは、以前にフラント・ディンク氏の妻、ラケル・ディンク氏に出馬要請したが、ディンク氏が拒否したことが明らかになった。
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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:21578 )