ユルドゥズBDP 議員、クルド語集会でいいたい放題
2011年02月21日付 Milliyet 紙
BDPバトマン選出のベンギ・ユルドュズ議員、クルド人が現在まで騙されてきたと主張、「過去にはイスメト・イノニュ(トルコ共和国第2代大統領)とムスタファ(・ケマル・アタテュルク)に、現在はタイイプ・エルドアン首相とフェトフッラー・ギュレンに裏切られてきたのだ」と述べた。
ヴァン・ハッキャーリ両県では「国際母語デー」に合わせてクルディ・デル(Kurdi-Der)協会が様々な催しを行った。ヴァンでは国会議員が参加する集会が、ハッキャーリではデモ行進が行われた。集会では平和民主党(BDP)バトマン選出のベンギ・ユルドュズ議員がスピーチの一部をクルド語で行った。彼は、現在までクルド人は騙されてきたと主張し、「過去においてはイスメト・イノニュ(トルコ共和国第2代大統領)とムスタファ(・ケマル・アタテュルク)に、現在はタイイプ・エルドアン首相とフェトフッラー・ギュレンに裏切られてきたのだ」と述べた。集会の参加者に渡された、科学者アルバート・アインシュタインや女性が舌を出している写真付きのプラカードに注目が集まった。
ベシュヨル広場で行われた集会には、ベンギ・ユルドュズ議員、同党ヴァン選出のオズダル・ウチェル議員、同党所属の市長ほか約3,000人が参加した。会場は厳重な警備が敷かれ、入場にあたって参加者は入念なチェックを受けた。スピーチはBDP県本部代表ジュネイ・ジャニシュ氏、教職員組合ヴァン支部長レズギン・ボタン氏の順にクルド語で行われた。その後、ベンギ・ユルドュズ議員がクルド語、トルコ語の順でスピーチを行い、現在までクルド人は騙されてきたと主張した。選挙でこれへの答えがほしいとする同議員は、クルド語のスピーチで「過去にはイスメト・イノニュ(トルコ共和国第2代大統領)とムスタファ・バルザーニ(クルド民主党元党首)により、現在はタイイプ・エルドアン首相とフェトフッラー・ギュレンに裏切られてきたのだ」と述べた。
トルコ語のスピーチでは、トルコ東部・南東部を「クルディスタン」と表現し、こう続けた:
「クルディスタンは四つに分断された。この責任はクルド人ではなく、帝国主義勢力にあるのだ。統一と進歩委員会はこの地域を征服できなかった。現在は、エルドアン首相とフェトフッラー・ギュレンがクルド人をイスラーム感情で翻弄し、イスラムとは何かを教えようとしている。この地域に着任する県知事、郡知事、警察署長は全くクルド語を解さない。これは植民地主義的なやり方であり、これによりクルド人を統治することは出来ない。我々を根絶やしにしようとする試みは頓挫し、宗教、教育、軍隊を通じた(トルコへの)同化政策は失敗した。クルド人の皆が、ゲリラにはなれないし、刑務所にいくわけにはいかない。だが、彼らは、同化に「イエス」と従う必要はないのだ。選挙で民意をあらわわそうではないか。我々は、これまで、みなさんの要求にこたえることができなかったが、そうなるべく努力しています。」
■オズダル・ウチュル議員の息子は学校をボイコット
集会では科学者アルバート・アインシュタインや女性が舌を出している写真付きのプラカードが目を引いた。会場には学校に登校せず制服やスモックを着用したまま参加している者もおり、ウチュル議員の息子アラム・ディルダル・ウチェルも登校拒否をした。ウチュル議員は、自分の息子がクルド語教育のない学校への登校をボイコットしており、こうした民主主義的要求を自分たちは支援すると述べた。
ハッキャーリではクルディ-デル協会の呼びかけの下、デモ行進が行われた。デモにはハッキャーリ市長、NGO代表を含む5,000人が参加し、アルタイ通りの市営車庫から出発した。
マーチ調でシュプレヒコールを上げ、市庁舎の前に到達すると、報道陣に対し声明を出した。その後、参加者は太鼓や笛に合わせハライを踊り、解散した。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:21591 )