TRT(トルコ国営テレビ)、国会でのクルド語演説をはじめて生放送
2011年02月22日付 Milliyet 紙
セラハッティン・デミルタシュ平和民主党(BDP)党首は、党の議員会派会議でのスピーチの最後をクルド語で締めくくった。TRTはデミルタシュ党首がクルド語で話し始めると、まず音声を中断し、1分後に音声入りの放送を再開した。2年前はアフメト・チュルク氏のスピーチ中継を打ち切った国会テレビだが、今回は放送を続けたことになる。
デミルタシュBDP党首は、昨年解党されたアフメト・チュルク市民社会党(DTP)元党首が、2月21日の国際母語デーに際し、会派会議でクルド語の演説を行ったことからTRTがその放送を中止し、チュルク氏が告訴を受けていると述べた。デミルタシュ党首は、「私がこの演説をする間、国会テレビが放送を中止しなかったことを願います。選出を受けて職務を行う議会において、年に一度であれ、所属会派内で国民に向け母語で演説することが妨げられるのであれば、この状況は今も我が国の恥の源であり続けているということです」と語った。
■ 当初音声が途切れたが、その後放送は継続
国会テレビは、デミルタシュ党首が行った演説のクルド語の部分で、当初音声放送を中断したが、その後、音声付きで放送を再開した。放送は約1分中断されたが、その後放送は継続した。
また、トルコ大国民議会(TBMM)議長が、演説時間である1時間の放送時間枠を満たさなかったことから、国会テレビを注意したことが伝えられている。
デミルタシュ党首が6分間演説したところで、放送時間終了となった。
BDP会派には、解党を受けたDTPのアフメト・チュルク元党首及びアイセル・トゥールク元議員が加わった。チュルク氏は会派演説後にセラハッティン・デミルタシュ党首に賛辞を送った。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:21602 )