■アル=カッザーフィー大佐はフェイスブックのスター
2011年02月24日『アル=アハラーム』
【マフムード・マッカーウィ】
リビアの元首でアラブ諸国元首の筆頭格であるムアンマル・アル=カッザーフィー大佐は42年間政権の座についてきたが、現在のリビアでの一連の事態が始まって以来、特にアル=カッザーフィー氏が2つの演説を行ったこともあり、フェイスブックのサイト利用者たちの大きな関心を集めている。
数百万人が待ち望んだ二つの演説 は事情通によれば、国家元首の 最短及び最長の演説として新記録を達成した。アル=カッザーフィー大佐の2番目の演説は2時間以上続いたが、最初の演説はたったの42秒で終わった。そしてエジプト革命の際と同じように、アル=カッザーフィー大佐についての数々の面白おかしいページが出現し、大佐の演説の名場面が数多く貼り付けられている。それらは多くのフェイスブック利用者の関心を引きつけ、多くの面白おかしいコメントが寄せられた。ページの表題も、「アル=カッザーフィーの後ろにいる女」、「アル=カッザーフィーにコップ一杯の水を差し出す男」、「アル=カッザーフィーが乗っている三輪タクシー」、「アル=カッザーフィーが手にしている傘」、「アル=カッザーフィーが話している建物のエントランス」、「二時間半の男、アル=カッザーフィーの演説」、「アル=カッザーフィーが持っている本」、「我らの娯楽アル=カッザーフィーよ、10秒では足りないぞ」といった感じである。
激しい反アル=カッザーフィー大佐のページが数多く出現しているが、リビアの若者たちが自分たちの指導者アル=カッザーフィー大佐を誇りにしているページも存在する。もしも全人類の人間遺産であるアル=カッザーフィー大佐を排除したらリビアの人民とは絶縁するといった内容のページである。また他には、指導者アル=カッザーフィー大佐を攻撃するためチュニジア人たちが作成したページを共に排除しようと題したページもある。最も奇妙なページは、「諸国民は元首を追放するために自らに火をつけているが、我々は指導者アル=カッザーフィーをとどまらせるためなら世界を燃やす」と題したものである。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:21619 )