マルマライ工事発掘出土品は人類の遺産―首相の「あんなもの」発言に批判集る
2011年02月27日付 Milliyet 紙
エルドアン首相は、マルマライ工事に関連し、「考古学的遺物がどうとか、土器がどうしたとか(いって、工事が遅れている)」と述べたが、発掘現場からでた遺物は、「単なる土器」といったような代物ではない。専門家によると、発掘された遺物は、イスタンブルにとってだけでなく、考古学史上の画期となると見られている。この発掘では、港、35隻の漁船、9つの金貨や3万以上の小発掘物、何千という骨がでている。
マルマライ工事は、2004年5月9日に始まり、エルドアン氏により起工式が行われた。2009年4月の完成が見込まれていた。ウスキュダルとイェニカプの間に、13.6キロのボアジチ・トンネルの埋設のために考古学的発掘がはじまった。しかし、イスタンブルの最古の村落址であるこの地域では、どこを掘っても歴史が噴出してきた。ウスキュダル、イェニカプ、スィルケジでの発掘で、遺物がでるについて、工事が遅れはじめた。工事の終了は、最近では、2013年11月29日とされている。遅れのための経費増は5億リラに達している。専門家によると、マルマライ発掘での考古学発見は、類のないものであるという。
■世界に類を見ない
イスタンブル大学考古学科前史専攻のネジュミ・カルル准教授は次のように述べる。「イェニカプでは、世界で最も素晴らしい埋蔵物から前史時代まで、初期農業社会から最初のイスタンブルの村まで、多くの遺物が発掘された。この村の遺物は、酸素のない状況で保存されたため、世界で類をみないものとなっている。アナトリアとイスタンブルが、どれだけ大事なものであるかを示している。首相の発言は、首相に十分な情報が言っていないことを示している。」
(後略)
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:21649 )