レバノンで「宗派主義体制打倒」デモに数千人参加
2011年02月28日付 al-Hayat 紙


■ レバノン:「国民は宗派主義体制の打倒を望んでいる」

2010年02月28日付『アル=ハヤート』紙

【ベイルート:本紙】

激しい風雨にも拘わらず 、ベイルート市内で男女の若者ら多数が大規模なデモを行い、(ベイルート南東部郊外の)シイヤーフ地区にあるマール・ミハエル教会の前からベイルートの司法省まで行進し、レバノンの宗派主義体制の打倒と市民国家の樹立を求めた。悪天候のため延期されるだろうというのが大方の予想であったが、「フェイスブック」での呼びかけに応えて行動した若者らの決心は、固かったようだ。彼らは朝から教会前に集まり、激しい風や雨でボロボロになったものも多い傘や、レバノン国旗や、「国民は宗派主義体制の打倒を望んでいる」と書かれた横断幕を掲げて、集団で行進した。またレバノンにおける市民国家の樹立や、賃金、公衆衛生、生活水準の改善を求める一方で、3月8日勢力と3月14日勢力の双方を「国を商店のような場所に変貌させている」と非難した。

デモ隊の先頭集団が司法省のある地区に到達しても、多くの人々が集合地点に集まりつづけ、少人数で行進してきた人々が次々と司法省庁舎の前にいるデモ隊へ合流し、デモ参加者の数は一部の推計によると2000~3000人にまで膨れ上がった。

参加者らは、レバノンの市民団体や国内社会の支援を受けた今回の行動に加わった参加者について、特定の政治団体等に所属してはいないと強く主張した。

デモ参加者らは司法省の庁舎の前でレバノン国歌を斉唱し、今回のデモは最後ではないと約束しつつ静かに解散した。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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