覚せい剤使用でヘンディージャーンの青少年3人が自殺
2011年02月08日付 Jam-e Jam 紙


フーゼスターン州南部ヘンディージャーン県で3人の青少年が自殺する事件が起きたが、その後この事件の原因について新たな側面が明らかとなった。

 『ジャーメ・ジャム』によれば、数日前ある男性から、15歳と16歳の2人の少年がサッカーゴールのクロスバーを使って、首を吊っているとの通報が、ヘンディージャーン県110番警察緊急センターに寄せられた。これを受け、警察官らは現場に向かい、本件をヘンディージャーン県の検事、ならびに同県の殺人特別予審判事に報告した。初動捜査を行った上で、死因解明のために、亡くなった二人の青年の遺体が州の施設に移送された。

 フーゼスターン州刑事警察長官は、本件に関する刑事警察の捜査について、本紙に「二人の青年が亡くなっているとの通報を受け、刑事警察の捜査官が現場に向かったところ、二人はバイクの上に立って、〔ゴールのクロスバーにヒモを取り付け、それを首にかけた状態で、〕バイクを蹴り倒して首をつったことが判明した」と述べた。

 モフセニー大佐はさらに、「この事件の一週間前にも、亡くなった二人の青年の友人の一人が川に身を投げて自殺している。この人物が果たして自殺したのか、それとも彼の死には別の理由があるのか、この件についての捜査は依然として続けられている」と続けた。

 モフセニー氏はさらに、「捜査によって明らかになったのは、この二人の青年は覚せい剤中毒で、幻覚を起こし自殺を決意した可能性があるということだ。また、彼らの携帯電話を調べたところ、この二人の青年が別れを告げるショートメッセージを友人らに送っていたことも分かっている」と付け加えた。

■ 覚せい剤の幻覚

 フーゼスターン州刑事警察長官は、「ヘンディージャーンには十分な設備がないので、二人の青年の遺体は毒物学検査のために州の法医学センターに送られた」と明言した。

 同氏は、覚せい剤の使用は各種犯罪、特に暴力犯罪〔に手を染める危険性〕をその使用者にもたらすと指摘し、次のように述べた。「数日前、テヘラン刑事警察は覚せい剤常習者の若者二人を逮捕した。彼らは朝から正午までの間に4度にわたって武装強盗に手を染めていた。そのうちの一件は、ガソリンスタンド強盗だった」。

 ヘンディージャーン県知事のベヘルーズ・ファラジョッラーヒー氏もまた、ヘンディージャーンの二人の青年の自殺について、フーゼスターン州駐在の本紙記者に対し、「調査を行ったところ、首を吊ったこのヘンディージャーンの二人の青年は数年前に学校をやめていたことが分かった。またうち一人は、窃盗の前科があった」と述べた。

 ファラジョッラーヒー氏はさらに、「現在、この事件が〔被疑者死亡のまま〕立件されたことを受け、二人の若者がどのような動機で自殺したのかを解明するための捜査がつづけられている」と語り、さらに「初期の捜査によれば、ヘンディージャーン検事が発表したように、この二人の青年とこの事件の1週間前に川で溺死した別の青年の間に、情愛関係があったものとみられている。この問題は現在、捜査中である」と明言した。

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( 翻訳者:高山奈美 )
( 記事ID:21694 )