レジェプタイイプ・エルドアン首相は、交通や住宅問題さらにはインフラ整備に関する問題解決と並行して、イスタンブルのブランド化を図るためのプロジェクトを重視すると述べた。

エルドアン首相は、イスタンブル・サフィルの開所式での演説で、キレル（Kiler）グループによって建設されたイスタンブル・サフィルが、海抜368メートル・地上236メートルの高さをほこり、トルコだけではなく、ヨーロッパにおいても最も高いアパートメントビルになったということを明らかにし、この建物が、展望テラスによってイスタンブルの美しさを内外の観光客に示すという重要な役目を担うことになると信じていると述べた。

エルドアン首相は、イスタンブル・サフィルが、その環境重視型プロジェクト、自然環境を再現した施設内垂直庭園、社会的可能性、科学技術の特徴などで、この分野での水準を高めていると述べ、「わがイスタンブルに新たなシンボルをもたらしてくれたことで、キレルグループをはじめとしてイスタンブル・サフィルの建築、工学、建設 内外装に尽力してくださった皆様に感謝している」と述べた。

エルドアン首相は、イスタンブルを世界都市にするという目標に、こうした形で貢献してくれているすべての建築物のおかげで近づきつつあると述べ、実際歴史的プロジェクトであるマルマライ計画が早く進んでおり、海底地下トンネルの基盤づくりが先週終わったこと、第三ボスポラス大橋の準備が続いていることを説明した。

エルドアン首相は、地下鉄、新設道路、鉄道そして船舶をより効果的に利用することで、イスタンブルの交通問題が大幅に改善したと述べ、 「イスタンブルのアナトリアとの、さらにはトラキアとの結びつきを強化させ、世界とのつながりをも拡大させている。また、東と西、つまりロンドンー北京間において、イスタンブルを一つの中心的地位に高めているのだ。イスタンブルは、モダンな住居施設により、またヨーロッパにおいてでさえ稀なショッピングセンターにより、そして緑地の多さにより、生活の質が毎年大幅に向上している都市となった」と語った。

エルドアン首相は、今朝、トルコ住宅公社（TOKİ） によって開催された「住宅施設会議2011」の開会式に参加したことに言及し、そこでトルコ内外からの参加者が住宅政策を協議し、 TOKİモデルを研究しているとした。

エルドアン首相は、その後チャーラヤンに建てられた裁判所が開設にこぎつけたことを述べ、 19 ブロックからなる裁判所であるがその建物は328000 平方メートルの面積を有すると述べた。また、「チャーラヤンとカルタルの裁判所の建物の総面積は、あえて言いますが、2002年までトルコで建設されたすべての“正義の館(裁判所)”の、まあ“館”とは呼ばれておりますが、それらのすべての建物の面積よりも広いのです」と語った。

■「これはイスタンブルにふさわしい」

エルドアン首相は、「これはイスタンブルにふさわしい」述べ、カルタルとチャーラヤンのこれらの二つの素晴らしい建築物がイスタンブルのために貢献していると説明し、次のように続けた。

「すなわち交通によって制限を受けず、イスタンブルを一つの全体としてとらえている。 観光から会議場、国際施設から教育施設、医療施設、治安と司法に至るまであらゆる分野において、イスタンブルに素晴らしい建築物を我々は作っているのだ。交通や住宅問題さらにはインフラ整備に関する問題解決と並行して、イスタンブルのブランド化を図るためのプロジェクトを重視している。81 の県に公的な重点再建プログラムを実施する一方、民間セクターがこうした投資を追従してくれている。ビトリス県で、ムシュ県で、ビンギョル県で、そしてトルコ全土で、二層式高速道路、病院、学校や大学と共に、民間セクターによる投資も活発に行われているのがわかる。また、同様に、大都市に対しても、より多くの民間セクターによる投資がなされている。トルコはもはや81の県が一緒になって、官民投資により同時に、そして同レベルで発展し続けている。この発展のために尽力してくださっている方々に、私はもう一度感謝したいと思う。トルコのために、一個一個石を積み重ねてくださる方々に、汗を流してくださる方々に、同様にこの美しいイスタンブルのために働いてくださる方々に、感謝の意を表したいと思う」

エルドアン首相は演説の後、ビュレント・アルンチ国務相兼副首相、エゲメン・バウシュ国務相兼ＥＵ加盟交渉担当官、オメル・ディンチェル労働社会保障相、サドゥルルラフ・エルギン法務大臣、その他の参加者と共にテープカットを行い、サフィル・ショッピングセンター、アパートメント、そして展望テラスの開業を宣言した。

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（ 翻訳者:細谷和代 ）
（ 記事ID:21709 )