ジャーナリスト逮捕担当判事、「逮捕の理由は別にある」
2011年03月06日付 Zaman 紙

エルゲネコン捜査を進める特別共和国検事のゼケリヤ・オズ氏は、誰も報道・取材活動のために逮捕されたのではないと発表した。

オズ検事は、Oda TV捜査のあと検事らに向けられた批判に書面で返答し、一部の報道機関における報道や見解が、捜査内容と合っていないと述べた。発表では、「捜査は、一部報道関係者の取材や記事、見解とは関係ない」とされ、現段階では公表できない証拠を得て逮捕が行われたことが強調された。オズ検事は、「推定無罪」を少なくとも自身を批判した人たちと同じくらい考慮していると述べ、「みな法の前では平等であることを忘れてはならない。いかなる個人または集団にも優遇は認められない」と、法の遵守を呼びかけた。

Oda TVへの捜査は、捜査を進める共和国検事らへの批判活動に変わった。特にミッリイェト紙特派員のネディム・シェネル氏と記者のアフメト・シュク氏の逮捕で批判は膨れ上がった。新聞には、捜査がメディアに向けられていること、記者らの沈黙が望まれていること、報道の自由に打撃が与えられていることが書かれた。問題の報道と解釈に関して、エルゲネコン捜査を進める検事らの一人であるゼケリヤ・オズ氏は、書面での発表を行った。発表では、一部の報道機関における報道と発表に、捜査の内容と合わない、検事に批判的な表現が用いられていたことが明らかにされた。発表の内容は以下のとおりである。「進行中の捜査は、一部の報道関係者の報道・取材、彼らが書いた、またこれから書く記事や書籍、そして彼らが示した見解とは関係なく、エルゲネコン・テロ組織の捜査の範囲で得られ、捜査機密のため現段階では公表が不可能な一部の証拠を吟味した結果行わなければならなかった法的措置である。そもそも共和国検事局が、法的必要性の範囲外の目的や動機に基づいて行われた、またこれから行われる活動を認めること、そして世論をこのような根拠のない批判で動かすように仕向けることは、まことに厳格、厳正に進めている捜査に害を与え、前述のテロ組織の目標、目的に与することは明らかである。このような内容の報道は注視され、厳しく評価されている。」

■ 誰にも罪の適用において優遇はない

「誰しも有罪と宣告されるまでは無罪と推定される「推定無罪」の原則は疑いなく我々も、批判した人たちと同じくらい知っているし、原則は優先的に考慮されている。ただ忘れてはならないのは、みな法の前では平等であるということである。いかなる個人または集団にも優遇は認められない。誰も罪の適用において優遇されないのと同じように、職業または社会的立場による優遇措置も認められない。進行中の捜査の中で得られた情報と文書が、罪の適用に十分であったか否かについての評価の責任は、任務と権利を法に求める我々検事局に属する。捜査の内容と、得られた証拠について何も知らず、知ることも基本的に不可能な人たちが、まだ捜査が始まったばかりの段階から捜査関係者を責め、脅すような批判をし始めたのは注意を引くものである。この任務を行うとき、いかなる立場の人も我々に命令や指示をすることはできないし、仕向けることもできない。責任者はみな、このような振る舞いや批判を厳格に避けなければならない。我々は捜査の速やかな完了に必要な作業を厳格に進めている。」

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:21748 )