首相への「レジェプ・ベイ」呼びかけ、選挙で利用不可能に
2011年03月08日付 Radikal 紙
CHPのケマル・クルチダルオール党首がレジェプ・タイイプ・エルドアン首相を批判する際に党集会(ミティング)で頻繁に使用していた「嘘をつくな」(直訳:「でたらめを言うなレジェプ、我らも同じムスリムだ」)、及び「レジェプさん」というフレーズをプロパガンダの道具として使うことが禁止された。政府に近いとされるYRDイスタンブル広告コンサルタント会社という企業はトルコ特許局に申請し、(6月12日実施予定の)総選挙が行われる前に、これらのフレーズの使用権を取得した。こうしてCHPは選挙戦の際に演説広場や選挙掲示板にて、「嘘をつくな(でたらめを言うなレジェプよ、我らも同じムスリムだ)」、及び「レジェプさん」というフレーズを使用することが出来なくなる。さらに、こうしたフレーズが書かれた垂れ幕やポスター、カレンダー、写真、ビラの作成は禁止となり、これらのフレーズを含むインターネット・サイトの開設もできなくなる。
政界では、6月12日に実施予定の総選挙に向けて準備が始まっており、こうして公正発展党(AKP)とCHP間の選挙宣伝戦は加速した。政府と第一野党間の熾烈な選挙戦で最も重要なものの一つは、演説広場と選挙掲示板だろう。両党ともに政治的メッセージと計画を掲げた張り紙や垂れ幕、ポスターを用いて有権者への説明に努めることになる。
■「なんとなく特許を取得したとでもいいましょうか」
しかし、CHPのケマル・クルチダルオール党首は、既に自身と一体化している「嘘をつくな(でたらめを言うなレジェプ、我らも同じムスリムだ)」、及び「レジェプさん」とのフレーズを選挙宣伝では使用できなくなる。このフレーズを含む張り紙、ポスター、垂れ幕、ビラを作成することは出来ない。YRD社はトルコ特許局への2010/42556号、2010年6月29日の申請により、ケマル・クルチダルオールCHP党首が政府に対して常に口にしていたフレーズを「独占」することとなり、同社の運営委員会委員長のサフィイェ・オラル・ジェンクジ氏は、YRD社が「政府に近い広告代理店」であると述べた。しかし、ジェンクジ氏は、「嘘をつくな(でたらめを言うなレジェプ、我らも同じムスリムだ」、及び「レジェプさん」というフレーズの特許取得の理由に関して説明することを固辞した。ジェンクチ氏は、「このフレーズを何かの商品に使用するのですか」という質問に対して、「それについて申し上げることはありません。なんとなく特許を取得したとでもいいましょうか」と話した。クルチダルオールCHP党首は、数多くの演説の中で、「嘘をつくな(でたらめを言うなレジェプ、我らも同じムスリムだ)」と口にして政策を批判してきた。CHPは、2010年9月12日の国民投票のキャンペーンで使用した曲にも、「政治のレジェプさん」とタイトルをつけた。エルドアン首相も2010年10月に「レジェプ・タイイプ・エルドアン」という氏名、及び各名前の頭文字から成る「RTE」ブランドを自分の名義で申請した。
■CHP:「論争はしません」
クルチダルオールCHP党首は、CHP会派代表であった時期に行ったある質疑の場で、YRD社が「2010年ヨーロッパ文化首都代理店」から疑わしいルートで事業を獲得したと主張した。エルドアン・トプラクCHP副党首は、YRD社が特許を申請取得したことに関し、「知りませんでした。そもそも論争しようとキャンペーンを整えたのではありません」と述べた。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:21760 )