■ パレスチナ代表団、国連人権理事会の会合から退席
2011年03月02日付『アル=アハラーム』紙
【ラーマッラー:ハーリド・アル=アスマイー、占領下エルサレム:諸通信社】
ジュネーブの国連人権理事会のパレスチナ代表であるイブラーヒーム・ハリーシャ氏は、パレスチナ代表団が会合から退席したのは、アメリカのヒラリー・クリントン国務長官が演説の中で、パレスチナやその他のアラブ被占領地における人権状況に関して、国連人権理事会が取り上げ続ける必要はないと発言したことに抗議するためであった、と述べた。
ハリーシャ氏はラジオのインタビューで、クリントン国務長官の演説は、世界のあらゆる国における人権を擁護する一方で、パレスチナの人権状況に関しては国連人権理事会で扱う必要はないと述べており、恣意性と二重基準の表れだと述べた。また、アメリカ合衆国がイスラエルを盲目的に擁護しているために、世界におけるアメリカの信頼性は失われるだろうと強調した。
パレスチナ代表団が月曜日の午後、ジュネーブの国連人権理事会で開かれた会合から退席したのは、アメリカ国務長官が演説の中でパレスチナ人の人権を度外視することを求めたことに抗議の意を示すものであった。
(後略)
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( 翻訳者:大橋泰斗 )
( 記事ID:21797 )