選挙管理委員会(YSK)は、6月12日に行われる総選挙に向け政党や立候補者がラジオ・テレビやその他マスメディアをとおして行う予定の選挙活動は、基本的にトルコ語で行うものとすると決定した。
選挙管理委員会(YSK)により、総選挙に関する予備選挙やテレビでの選挙演説規定に関する決定事項が出され、官報で発表された。決定事項では選挙運動が本日解禁となることが伝えられ、各地方自治体で3月18日に公示される選挙人名簿が、2011年3月31日には取り外されることを強調した。
選挙運動がどこまで許されるかまたその期間、適用すべき規定を以下のように明らかにした。

2011年6月12日に行われる選挙は、選挙管理委員会(YSK)が発表した選挙日程に合わせて行われる。選挙開始から終了までの流れにおいて、選挙が一定秩序のもと管理され、整合性をもってすべての手続きがなされ、あるいはそのように指導し、選挙関連の全ての不法行為や非難、批判を調査し、確固たる規定で取り締まるための役割を、選挙管理委員会(YSK)が担うことになる。

■演説はトルコ語でのみ可能

選挙運動が始まる2011年3月14日から最終投票日までトルコ・ラジオ・テレビ協会（TRT）と民間のラジオ・テレビ放送協会によって行われる放送について、ラジオ、テレビ局およびその他マスメディアは中立的で、真実および偏向なき報道の原則に基づくことが求められるので、一方的なものだったり、偏向したものであってはならない。こうした組織は報道の際、民主的規定の範疇で、世論の政治的期待に応えるような形で、政党間の機会均等を保たなければならない。報道に関して、放送局は公平性や中立性を守り、法に沿った姿勢を取る必要があり、特定の民族や性別、社会階層、そして信教に基づいて放送することはできない。政党や候補者がラジオ・テレビ局およびその他のマスメディアを通して行う選挙活動では、原則トルコ語で行われることになる。

いかなる報道も、録音(録画)によりインターネットでのウェブ報道として国民に提供される状況にあるのなら、現在流される報道はインターネットを通じてトルコ、ひいては世界のあらゆる場所からこのサイトに入ることで、閲覧することができるようになる。そのため、ネットなどの情報伝達手段を通しての選挙活動では、違法行為が行われそれが国民に伝えられることを避けるための決定がなされた。
投票日の24時間前までは、政党や候補者はラジオやテレビで、一緒にまたは個々人が、パネルディスカッションやインタヴューといった番組に出演し、所見を述べることができる。政党や候補者の公開・非公開の地元集会は、ラジオやテレビの生放送として放送可能となるが、投票当日24時間を切ると、同様の報道は放送されることはない。

■日没後も選挙活動は可能

選挙時は、通常と同じく、礼拝所や公共施設の建物、さらには地方選挙委員会によって指定されている場所以外での、集団での街頭演説を禁止する。街頭では日没2時間後から夜明けまで、集団による演説はできなくなる。政党や候補者の選挙活動に使われるビラや、その他の印刷物に、トルコ国旗や宗教的文言を印刷することはできない。政党や候補者の選挙活動は原則トルコ語でのみ行う。

■有権者への映像付きメッセージ配信禁止

出馬予定の政党と無所属の立候補者は、選挙活動の間、紙媒体のメディアや広告で、あるいはインターネット上で言葉や文書そして映像による宣伝活動を行うことができる。国民のEメールや携帯および固定電話にメッセージや声や映像を送ったりすることはできないが、政党が党員の声や映像または文書によるメッセージを送ることは自由である。投票日の11日前から、各マスメディアなどを使った世論調査、アンケート、予想、さらには情報交換の電話などを通じて、小規模な国民投票といった名目で、ある政党やある候補者に支持か不支持かを調査したり、国民の投票行動に影響を与えるような報道はできない。
この期間以外の報道は、中立的で、真実および偏向なき報道の原則に則って行われる。

世論調査やアンケートについて報道する際、調査を行う協会、調査対象者の総数、スポンサーを明示しなくてはならない。トルコ・ラジオ・テレビ協会（TRT）および国内基準に従って放送する民間ラジオ・テレビ局は、それぞれに差別偏向報道がなされていないチェックされ、報道原則に反する行為とみなされた場合、報告書がラジオ・テレビ高等機構（RTÜK）により調査され、毎週木曜日の午後17時までに選挙管理委員会(YSK)に提出される。国内基準に従って報道を行っているラジオ・テレビ局は、報道原則に違反するとみなされたなら、ラジオ・テレビ高等機構（RTÜK）によって用意される報告書が、放送局の本社がある地域の選挙管理員会にただちに送られる。

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（ 翻訳者:木村納菜 ）
（ 記事ID:21822 )