チャハール・シャンベ・スーリーの最大の被害者は「一般の通行人」
2011年03月15日付 Jam-e Jam 紙
専門家「目の損傷は完治できない。どんなダメージも、目を元の状態に戻すことは不可能」
ああ、何たる悲劇か、美しき瞳に傷がつくとは。ああ、何たる悲劇か、あの優しき瞳には、もはや春の景色を見ることも許されないとは。
恐らく今年も例年のように、年最後の火曜日の夜、世界の美を見る権利を永遠に奪われる瞳が続出することであろう。そして驚くべきことに、各種統計によるとチャハール・シャンベ・スーリー〔※〕で目を負傷する人のほとんどが、一般の通行人なのだ!
〔※年の最後の水曜日(チャハールシャンベ)の夜に行われる、ゾロアスター教に由来する行事。伝統的に一日は日没から始まるとされているので、実際は我々が考えるところの火曜日の夜に行われる〕
人々が集い喜びあう機会として、古より伝わってきた夜が、つらく痛ましい災難の夜に変わってしまったのは、残念でならない。そうならないよう、細心の注意を払い、平穏に新しい年、新しい日々を迎えようではないか。
チャハール・シャンベ・スーリーの夜、様々な人々、特に通行人や歩行者にとってもっとも深刻な被害の一つは、目の損傷である。そのため目のけがに注意し、この敏感で重要な器官を、しっかりと守らなければならない。
イラン眼科医協会会長のアミーノッラー・ニークエグバーリー医師は、ジャーメ・ジャム紙に対し、「〔…〕目の損傷は完治できない。どんな種類のダメージであっても、決して元通りにはならないだろう」と語る。
〔中略〕
同氏によると、過去数年間で〔チャハール・シャンベ・スーリーの日に〕目を怪我した人の80%が、通行人や見物客であるという。それゆえ、〔こうした事態を回避する〕もっともよい解決策は、チャハール・シャンベ・スーリーの夜は不要な外出を慎むことなのである。
今夜は眼鏡をかけよう
大学教授である同氏は、さらに次のように指摘する。「こうした状況でもっともよいのは、問題発生を事前に防ぐことである。それゆえ、年の最後の日に目をけがするような事態を防ぐために、家族は責任を持って対策を講じ、青少年が自分や周りの人を傷つける可能性のある爆発物や可燃物を携帯しないよう、注意する必要がある。なぜなら、こうした状況で真っ先にけがをするのは〔危険物を持っている〕当の本人なのであり、その次に周り人たちだからだ」。
同氏は、今夜は眼鏡を着用するよう強調したうえで、「眼鏡をかけることは、目を守るにはよい方法である。実際、眼鏡は今夜被害に遭うかもしれない人々の目を守ることが出来るのだ」と付け加えた。
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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:21844 )