エジプト、1月25日革命の死者は685人、負傷者は5000人と判明
2011年03月22日付 Al-Ahram 紙
■事実調査:革命に関与した重要人物たち
2011年03月22日付『アル=アハラーム』紙
【カイロ:ムハンマド・ヒガーブ】
人権評議会の事実調査委員会が、1月25日革命の最中にデモ参加者たちに向けられた治安機関側からの侵害や逸脱行為に関する調査報告書をまとめた。
報告書はフサイン・タンターウィー元帥が議長を務める軍最高評議会と、首相および検事総長に提出された。
調査委員会のムハンマド・ファーイク委員長は報告書の中身について、デモの犠牲者は685人、負傷者は5000人に上ったと発表した。この数字は各病院からの報告に基づくものであり、報告書にはこれら犠牲者と負傷者の氏名リストが添付されているという。
また同委員長は、この報告書には平和的なデモに参加した人々への襲撃に関与した重要人物や実業家、警察官らの氏名も含まれており、さらには犠牲者の遺族に対する補償の原則や方法についても詳細に記述されているという。
報告書では、死亡や負傷の状況についても医師の診断書に基づいて詳細に記述されている。それによると、負傷の箇所の大半は上半身であり、目を負傷した人の数は1200人に達した。そのうち1000人の患者は視力研究所で、200人はカスル・アイニー病院で治療を受けたが、眼球損傷や大量出血、失明といった症例もあったという。このことは、警察部隊が故意にデモ参加者を殺害しようとしたことを示している。
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( 翻訳者:山本薫 )
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